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コラム 越境EC

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越境EC(オンラインショップ、ECモールetc)に関する世界の記事・レポートを紹介します。
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Mastercard、欧州で2030年までにEコマースのトークン化100%をめざす

オンラインショップで買い物をする時、今では様々な決済方法を選択できます。 以前、当マガジンでは世界の決済方法のトレンドをまとめた記事を紹介しましたが、その中でも最も一般的な決済方法は、クレジットカードによるものではないでしょうか。 あなたがそのショップの会員になる時、初めてそのショップで買い物をする時、よく求められる情報のひとつがクレジットカードの情報です。 ウェブサイトがイマイチ信用できなくて、カードの番号を入力するのは気が引ける…。 そんなふうに感じる人も多いかと

IKEAスペインのライブコマースにAI搭載のバーチャルプレゼンターが登場

当noteでは以前、スペインの消費者の82%がAIの導入によるオンライン・ショッピング・プロセスの改善を期待しており、これは英国を含むヨーロッパ各国のどの国よりも高い比率であることをお伝えしました。 消費者の要望や期待に応えるべく、販売者もまたEコマースのためのAI機能強化に熱心なスペイン。 そんなスペインから頭がひとつ抜けた企業があるようです。 今日はIKEAスペインのニュースを紹介します。 IKEAスペイン、AIプレゼンターによる「live shopping」を実施

EU 欧州委員会、TEMUをVLOPに指定

先日お伝えした「TEMU、EUのDSA法違反で消費者擁護団体BEUCからイエローカード?!」の続報です。 5月31日、欧州委員会は「European Commission」のプレスリリースにて、中国発のオンラインマーケットプレイスTEMUをEUのデジタルサービス法(DSA法)に基づき超大規模オンラインプラットフォーム(Very Large Online Platform=VLOP)に指定したことを発表しました。 VLOPの恐ろしさ詳細については、別note「ヨーロッパのEC

TEMU、EUのDSA法違反で消費者擁護団体BEUCからイエローカード?!

また1つ、中国発オンラインマーケットプレイスがEUの厳しい法の網にすくわれそうになっています。 今回照準を当てられたのはTEMU。 TEMUは、中国の企業PDDホールディングスが運営するオンラインマーケットプレイスで、現在PDDホールディングスはアイルランドに拠点を置いています。 現在、同社はアイルランドで7位の売り上げを誇る大企業です。 今年1月に南アフリカで正式にローンチされ、現在49か国でサービスを展開しているTEMUは、直近の2024年3月時点で世界の月間サイト

調査対象最高齢は94歳!スペインのオンラインショッピング利用者徹底分析

スペインで生活をしていく中で驚くことはたくさんありますが、その中の1つが、ペーパーレス化がどんどん進んでいることです。 銀行でも役所でも「インターネットから手続きしてください」と言われることの多いこと多いこと。せっかく窓口へ足を運んでも、「インターネットで申し込んでから!」と追い返されることがたまにあります。 電気や水道、電話代、公共料金の請求書は、気がつけばもう手紙で届くことはなく、スマートフォンやパソコンで確認する日々。(※手紙で届くこともあります。) 最近では、近所

Amazon.co.zaに続けAmazon.ie!2025年アイルランドにAmazon開設

今月はじめ、ついにAmazon.co.zaが南アフリカにローンチされました。 アフリカ大陸では2021年にエジプトにAmazon.egが開設されており、同大陸で2番目のAmazonとなります。 “Amazonは世界中にあるECモール”だとついついイメージしがちですが、実はそうでもありません。 Amazon.com、Amazon.co.jp、Amazon.co.ukなど、国独自のドメインで展開されているのは、今回の南アフリカを含め現在23か国。 また、ドメインがある国でナン

NISSANカナダ、オンラインプラットフォームで新車販売

今やインターネットで何でも買える、何でもできる…と言っても過言ではない時代。 車に関するオンラインショップは、日本でもここスペインでもポピュラーなイメージがあり、しかしそれは中古車販売やカーリースが主流とばかり思っていましたが、そうではないんですね。 日本の正規国産車のサイトを見てみると、TOYOTAやHONDAは中古車専門のオンラインショップがあり、HONDAはサブスクリプションで新車を楽しむことができ、気に入れば買い取りも可能だとか。 その他、例えばMAZDAやNI

ヨーロッパのECファッションリーダーに急伸したSHEIN、過酷なEUデジタル規則の標的に②

中国発オンラインファストファッション小売業者SHEIN。 前回は、SHEINがスペインを筆頭とするヨーロッパ各国で、H&MやZARAなどいわゆる地元ブランドを追い越しシェアを拡大、ヨーロッパの新たなオンラインファッションリーダーに急成長しているとお話ししました。 目覚ましい躍進を続けるSHEINですが、巨大マーケットになったからこその宿命でしょうか。先週金曜日(4月26日)、EU、欧州委員会はプレスリリースを発表しました。 SHEINご指名のプレスリリースです。(怖っ。

ヨーロッパのECファッションリーダーに急伸したSHEIN、過酷なEUデジタル規則の標的に①

今回は中国のオンラインファストファッション小売業者SHEINについて、2本立てでお送りします。 まずはこちらのニュースをどうぞ。 SHEIN、ZARA、H&Mがスペインのオンライン・ファッション市場をリードしているドイツのコンサルタント会社ECDBの調査でも、ヨーロッパにおける電子商取引は2027年までに7,560億円を超えることが明らかになっている。 欧州のEコマースは成長を続けており、世界デジタル経済の重要な柱としての地位を確立しつつある。ノルウェー、英国、ドイツ、

2024年、TikTokを取り巻く世界の動向

今月4月20日付けのフランス版新華社通信(XINHUANET/French.news.cn)によれば、中国商務部のデータによると、中国の第1四半期の越境ECは前年同期比9.6%増の5,776億元(約813億ドル)に達したとのこと。 以下、記事全文です。 ちなみにスペインの2023年第3四半期の越境EC売上額は、約3億1,000万ユーロで、米ドルに換算すると約3億3,000万ドル。(1€=1.07ドルで計算) 日本の2024年の越境ECの収益は、1,910億米ドルに達すると

Amazon「Buy with Prime」~サービス開始から2年たった現在の状況~

2022年4月から始まった米Amazonのサービス「Buy with Prime」。 Buy with Primeとは、米国を拠点とするAmazon Prime会員が、迅速な無料配送、シームレスなチェックアウト体験、簡単な返品など、Primeショッピング特典を利用して、参加オンラインストアから直接買い物をすることができるサービスです。 参加オンラインストアで買い物をする際、各商品ページにある本来の購入ボタンの他に「Buy with Prime」ボタンが表示されます。 「参

eBay、AIを活用したファッションキュレーションツール「Shop the look」を導入

当noteでやっとeBayの話題を提供することができ、一人悦に入っております…笑。 eBayのプロダクトマネージャー、Raul Romero氏がブログを投稿しました。 翻訳しましたので、まずはこちらをご覧ください。 Shop the lookの紹介:AIでパーソナライズされたコーディネートをキュレーションするeBayeBay.aiを利用することで、ファッションファンはよりパーソナライズされたエキサイティングなショッピング体験を試すことができるようになりました。 eBay

【Magento】データベース内に巧妙に作成されたレイアウト テンプレートが発見される

⚠️今日のコラムは、特に現在Magentoをご利用の方に読んでいただきたいコラムです。 最後に読み物を少し書いていますので、Magentoをご利用でない方も最後まで読んでいただけると嬉しいです。 まずは今日紹介するニュースをご覧ください。 ハッカーがMagentoのバグを悪用して電子商取引サイトから決済データを盗むMagentoの重大な欠陥を悪用し、ECサイトに永続的なバックドアを埋め込む脅威が発見された。 この攻撃はCVE-2024-20720(CVSSスコア:9.1

ECプラットフォーム界から初!AliExpressがUEFA EURO 2024の公式専属スポンサーに決定

少し前に、ECと欧州プロサッカー界の話題をしたばかりでしたが、再び欧州サッカーの話題です。 以前の記事をまだ読んでいない方は、こちらからどうぞ♪ 中国のアリババグループが運営するEコマースプラットフォームAliExpressが、この度UEFA EURO 2024の公式専属スポンサーに決定しました。 AliExpressとはAliExpressは中国に拠点を置くオンライン小売サービスで、2010年に設立されました。 B2BのECポータルサイトとして始めていましたが、後にB