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パワードスーツが演劇に進出してくる。平成に取り残されないために



朝。テレビのニュースをチェックしてから経済専門のニュースをチェックするのが僕の日課です。

読み終えるころには正午前になっているから、続いて昼ごはんの準備へと移ります。

ひとりなので、たいしたものは食べません。
だから、準備といっても数分で終わります。

個人的には食べなくてもいいような気もします。
ただ、この季節は胃になにかを入れてあげないと、寒くてしかたがないんです。

防寒対策で食べます。


これを食べ終えたら、ビジネス書を読んで、noteを1本書けたらいいな。


計画ともいえない予定を立てます。昼ごはんを食べている時間もあまり無駄にはしたくないです。

誰かとご飯を食べるとき、僕は必ずテレビを消します。スマホは見ません。

でも一人だったら別です。ボーッと食べていたら空しくなります。
Youtubeで専門的なニュースをチェックしながらご飯を食べる僕の耳に不穏なニュースが聞こえてきました。



今回TechCrunchで紹介されているのは、Samsungがa bunch of new robotsとa wearable exoskeletonを開発中だということ。僕が注目しているのは後者のほうで、exoskeletonは外骨格という意。着用可能な外骨格、つまりパワードスーツのことです。パワードスーツとは、簡単にいうと、コルセットのようなものをガチンと体にはめて、人間の運動をサポートしてくれるようなものです。
このニュースを聞くまで、僕はパワードスーツの存在を知りませんでした。僕はテクノロジーが発展していって、日々の暮らしが便利で豊かになっていくようなニュースは基本的に大好物なのですが、今回はすこしだけ違いました。


パワードスーツは、介護の現場や物流(おもに倉庫内作業)の現場で使用されて、のちに私たちの暮らしのなかにも溶けこんでいくかもしれません。僕はパワードスーツが演劇(もっと広義でいえば、舞台芸術・パフォーマンス)の領域にも、そう遠くない将来進出してくるのではないだろうかと予想しています。
今は大仰な機械の形をしているパワードスーツもいずれ小型化 / 軽量化が進んでいくでしょう。そうなれば服の下にパワードスーツを仕込ませることができます。舞台上で躍動する人間が、自身の身体能力ではなく、パワードスーツによって動いていた場合、どんな気持ちになるだろう? 僕は考えました。シルク・ドゥ・ソレイユのようなパフォーマンスがあったとして、ひとつはすべて生身の人間によるもの、もうひとつはパワードスーツを着ているが人智を超えるような動きをします。チケット料金が同じだったとして、どちらに行くでしょうか?・・・どちらかといえば後者を見たいという人のほうが多いのではないだろうか、と僕は思うんです。


・・・。

書く前は、ただ意味もなくがっかりしていたけれど、考えていることを言語化したらなんだかスッキリしてしまいました。
やっぱり言語化することって大切ですね。

舞台に立つ人間として、自分がからだを鍛える理由について、もう一度考え直す良いチャンスだと思いました。


遠い昔、僕の目の前には似たような問いが横たわっていました。
役者はなぜからだを鍛えるのか?
僕は、僕を納得させる答えを出したはずだったけど、
「君の答えは期限切れだよ」
と、平成の次の元号に言われたような気がしました。

そうか、期限切れか・・・

ここで立ち止まっていたら、平成という時代に置いてけぼりにされてしまうようで、そう考えると、ムズムズします。

30年後も、心躍る日々をすごすことができるよう、新しい答えを見つけ出して、自分をアップデートさせ続けていきたいです。





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