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何世紀にも渡り.受け継がれてきた「美」と,新たに芽生える「可能性」を,独特に融合することができたらいいなぁ #条件の演劇祭 #意気込み


この演劇祭に関わらせていただくことが決定してから、歌舞伎のリサーチを始めました。歌舞伎についてを知れば知るほど、「尊敬」と「挑戦」の2つの感情が私のなかで強く絡みあうようになりました。

リサーチを通して、「歌舞伎」という伝統的な形式や長い歴史に敬意を払い、その本質を理解しようと努力しています。しかし、それはたんに模倣したいからではなく、その知識をもとにした新たな解釈や再構築をおこないたい、という「挑戦」のためです。私の心と筋肉は、今、熱く燃えたぎっています。目標とするのは新たな"Kabuki"の創造です。

"Kabuki"を創造するために重要なのは、「歌舞伎」の形式や歴史をただ忠実に再現するのではなく、そこに自己の解釈を加えて、一層深い意味を掘り下げることだと、思っています。

私は、この企画に参加させていただくことが決まったその日から「おおいにふざけること」というワードを、今回の創作のテーマに設定しました。

私がこのテーマにたどり着いたのは、いくつかのnoteを書いて、自分の思考を整理した結果なのですが、より簡潔に言えば、直感、、に過ぎなかったのかもしれません。

しかし、歌舞伎についての私なりの調査が日増し進んでいくうちに、歌舞伎こそつまるところ「おおいにふざけること」なんじゃないか、と思い至ったのです。



自分の直感を信じられるようになってからはとても早かった。水を得た魚みたいにすいすいと、、、、、泳ぎ始めた。大海原を回遊しても、自分の居場所を見失ってリングワンダリングを起こしたりなんてするようなことはなかった。私の泳ぎはどこまでも軽やかで、海流はいつも私に寄り添って、味方でいてくれた。確かに、海が荒れている日もなくはなかった。それでも目的地を見失ったりはしなかった。ぺぺぺの会のみんながいてくれたからだと思う。




今回の作品『太陽と鉄と毛抜』は、2023年現在の宮澤大和とぺぺぺの会がつくる、私たちなりの新たな"Kabuki"です。私たちは「おおいにふざけること」をキーワードに、従来の歌舞伎の枠組みを破壊し、独自の視点や解釈を加えて新たな表現を生みだします。それは「挑戦」でもあり、私が歌舞伎に対して持つ「尊敬」の念のあらわれでもあります。

伝統と革新の接点に立つような……そんな作品ができあがったら最高だな、と思います。何世紀にも渡り、受け継がれてきた「美」と、新たに芽生える「可能性」を独特に融合することができたらいいなぁ。


「条件の演劇祭 vol.1 Kabuki」上演日程・チケット情報はこちらからお願いします。

||◤上演日程
7月7日(金)~15日(土)
||◤チケット
各回観劇チケット 一般 3800円/U25 3200円
ほか、オトクなセット券や幕見券、配信チケットがあります!


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