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希薄な信心

僕がいつの間に信じられなくなってしまったものが3つあります。それは、「神」と「幽霊」と「宝くじ」です。

それらを信じられなくなってしまったのは、思い返してみれば、ほとんど同時期のことでした。



実家には神棚がありました。父は毎朝神棚の水を取り替えて柏手を打ち、数秒間拝むのが習慣でした。父が、夜にかけて仕事に出ているときには、神棚の水を取り替えるのは僕の仕事だったと思います。

しかし、僕がそれを自発的にやっていたというよりは、母に頼まれて、ちょうどお手伝いの延長線上での行為でした。そういう意味で、僕には信心というものがもともと希薄だったのだと、分析することができます。

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