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福祉業界の人材問題1〜人材会社編〜

自分語りしてるとほんとに書きたいことにたどり着けないので並行していきます!

さて、ホント短期間ですけど私は保育師や看護師、ケアマネ等を扱う人材会社に在籍していました。担当は、老人介護や障害者施設への人材派遣と紹介。

そこで知った福祉の仕事を目指す人の惨状について簡単にまとめてみます。
各社採用担当はあるあるだと思う。

1.人材会社への求職者10人中9人は正社員として紹介できない
これが最大の問題です。
エージェントとしてはもちろん、業界的に問題がありすぎる。
 人材会社は半年以上仕事を続けてくれないと紹介料を一定の額返金しないとならないので慎重になるというのはありますし、1年以上安定して働いてくれないとエージェントとしての信頼も低くなるというのもあります。
が!それを差し置いても酷い。

なぜそうなるのか10人のざっくりとした分類
・6人は職歴がおかしいので書類で落とす(そのうち別に書きます)
・残り4人は電話で話し、二人はメンタルがおかしいのに治療をしていないので不採用→補足:私がいた会社の場合、メンタル不調自体は良いんだけど治療をしていないと採用できません。メンタルや同僚との関係に不安がある場合は夜勤専従や短時間の派遣などご紹介していました。オープンにしてくれる方は仕事の定着率も良いのです。
・残り2人は直接面接。1人は派遣か紹介予定派遣なら良いかな?もう一人は正社員で探す。

概ねこんな感じです。
採用担当の方なら分かりますよね…この感じ…

2.人材の質的問題
そもそもなんで福祉業界来たの?という人や、メンタルの不調を隠して求職する人が多すぎる。飲食→アパレル→ネイル→福祉業界みたいな人とか謎すぎる…この手の給与が落ちていく転職を繰り返している人はかなり注意します。元々飲食業界と人材の質が被るのはあるんだけど。

 人材紹介で一番大変だったのは、なんか怪しいので面接前日に模擬面接したら「実は鬱なんです!」って言われたときだな…最初から言ってくれれば別の案件あったのに…この件をクライアントに連絡したら「危ない人材を避けてくれてありがとうございます!」と、採用担当からものすごく感謝されてビックリ。上司曰く「感謝されて当たり前」とのこと。

あと、経歴見ると30〜40前後でこの業界に来る人は他の業界で生き残れなかった人が多い。そしてアラフォーで福祉業界経験なしの人はかなり注意を払って採用します、大体社会性に問題あるので。

グチ終わり

こういう状況なのはなぜか?

どうもこういう人たちは福祉なら自分を受け入れてくれて、誰でもできる仕事と思っている節があります。
そんなわけない、資格はあとでも取れるので無資格で業界初めてでも良いんですが、インテリジェンスがある人でないと務まりません。なので異業種でも管理職経験のある人や各業界大手の正社員経験者は特に助かります。
そして福祉はサービス業です!これ言うと嫌がる人いるんだけどサービス業以外の何物でもないです。ありのままの自分で、お客様と接するなんてありえません。場に応じた役割を演じる力が求められます。なぜなら、お客様のニーズを見つけ出しソレに応えることが仕事なので。

まとめると
・福祉業界をナメている
・社会性に問題がある
・勉強をしない
・上記のことに自覚がない
こういった人材が多いです。これは年齢関係なく新卒でもそういう方が多々見られる。

現職で人材教育も担当してたんですが、この辺は現場でも普遍的です。

じゃあ、人材会社というフィルターを通さないで採用をしている施設はどうなの?ということを次回書きます。

福祉業界の人材問題2につづく

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