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田舎の枷

2024年6月27日
・ブルガリアのヴェリコ・タルノヴォという町からルーマニアの首都、ブカレストへ移動するために駅へやってきたのだが。2時間遅延です。仕方ないね、海外だもんな。駅の校舎でまったり過ごした。これから6時間かけて移動。17時にブカレスト着予定が一体何時になるのか。楽しみですね。。。

・駅で同じ目的地の韓国人男の子と出会った。キムくん。重いキャリーケースをガラガラ持って列車へ乗り込んできた。話を聞くとブルガリア、ルーマニアと移動して最後にチェコの友人に会いにいくそう。大学の夏休みだそうで。いいね、ひと夏の冒険みたいな感じする。
「同い(22)年かと思った!30なの!?」
と、いいリアクション頂いた。
ありがとう。チャミスルを奢ってやろう。 

ガラガラの車内

・いま乗っているソ連時代から使われていそうな列車の、建付けの悪い木造でできた車窓からずっと小麦畑とひまわり畑を眺めている。向かっているのがルーマニアの首都なのだが、首都の周りがこんな田園風景ってのも珍しいんじゃないかな。

・冷静に考えて成田空港から都内に向かう電車も途中畑ばっかりか……。

・19時前にブカレストについた。ちゃっかり2時間遅れ。キムくんとはホテルの場所が違うのでバイバイした。あんまり言葉は交わさなかったけど、7時間も同じアジア人が列車に乗って同じ目的地まで居てくれるの、本当に頼もしかった。インスタを交換したが、彼、めちゃくちゃいい物食ってんな。さては金持ちだな?あ?

・ルーマニアの首都、ブカレストの北駅に到着!めっっっちゃくちゃ治安悪ぃ所にきた〜〜〜ッ!!って感じ!浮浪者と物乞い、ホームレス、鳩のフン、めちゃくちゃ治安悪ぃ〜〜〜〜〜!!!!!!あ〜!!!これこれ!!!!気合い入れねえとな!!!!気を引き締めなきゃいけないわこれ!!!!!この感じ、いいよ!!!!!!駅のホームに降り立った瞬間にビール瓶もったお兄ちゃん達がその辺で倒れて寝ているのをみて一気にピシッとなった。ブルガリア、治安良かったんだな。ルーマニアが悪いだけか?

市内にも落書きが目立つ
日が暮れると危険な感じがヒシヒシとする

・駅内でジーンズの片方がちぎれて地面に横たわっている浮浪者を、多分関係性がないであろう割かし綺麗めな浮浪者が、ちぎれていない方のジーンズの裾を思い切り引っ張って移動させていたのを観て、世紀末〜!!と思った。

・今回の旅、全ての国でそうなのだがウズベキスタンもキルギスもsimカードを現地で購入している。simカードに馴染みもない人もいると思う。要は海外で使えるギガみたいなもんだ。日本のキャリアで契約している携帯を海外に持っていっても使えないので、現地で契約する。そんな感じ。現地での契約は2~3分で終わるんだけども、これが安い。キルギスは15ドル(約2000円)で1ヶ月速度制限なし。ウズベキスタンも2週間800円で速度制限なし。ブルガリアは、1ヶ月20ギガで1200円ほどだった。

・先程、ルーマニアのsimを契約したが1ヶ月無制限で32レク(=1100円)だった。無制限で。日本と比べると遥かに安いのがわかる。円安でこれだ。多分円高の時なら1ヶ月無制限で500円くらいになるんじゃねえのかな……。5Gで速度も問題無し。

・そう考えると、過去20~30年前の海外旅行は方位磁針と地図をもって、トラベラーズチェック(https://ja.m.wikipedia.org/wiki/トラベラーズチェック、おいらも利用したことは無い)

を利用して、現地のゲストハウスに当日突撃して交渉、現地の日本人が残した情報ノートを元に旅程を立てるという、【2010年以前の旅行】は遠い過去になっている。昔のバックパッカー、海外旅行人間すげえよ本当に。

・既に現代は、現地での通信手段を確保してネットで得た情報で現地の観光名所や危険なエリアを把握し、ATMで現地通貨をキャッシングもしくはクレカで決済する【2020年代の旅行】になっている。

街中のATMでVISAやMasterCardがあれば大体その国の
通貨を簡単にキャッシングできる。

・まあ、ツラツラ書いているが自分の初めての海外は2013年の時だ。大学の友人と行った。その時はスマホはあったものの、どうにかこうにか現地のWiFiを拾うのに精一杯だった。ガラケーとスマホの転換期だったので、非常に苦労した思い出がある。現地の人とLINEを交換しようとしてもLINEはタイではメジャーじゃなかった。基本はFacebookだった。懐かしい……。なんか結構不便だったなあ……。

・物心ついた時から海外に行ってみたい!という気持ちは何故か人一倍あったものの、出身が熊本のクソ田舎で海外旅行なんて夢のまた夢だった。高校の時も、交換留学生募集みたいなのに応募しようと思ったら、寮生(その当時、まともな高校が地元になかったので少し離れた地域の高校に通っていたため寮に住んでた)は対象外だと言われてショックだったのを覚えてる。結局海外に初めて行ったのは大学1年生、19歳の春休みだった気がする。東京に大学で上京したのも、田舎は嫌だ!というのが80パーセントはあった。その時からじんわり都内や首都圏に住んでいる人間って恵まれてんだなぁ……と思っていた。なんだか熊本がアフリカみてーな感じ。今でも都内で生まれ育った人間って2翻得してるよなと思っている。

・明日は本当は行きたかった観光地、国民の館というブカレストでバチボコにでかい国会議事堂があったのだが、期間限定で入場禁止になってしまったため予定がなくなってしまった。久しぶりにダラダラ過ごそうと思う。

バカデカケバブ。800円。うーーーん。高い。

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