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『ねずみくんのチョッキ』――絵本を思い出すところ#1

絵本の中の風景へ想いを巡らすとき、それを手にした幼い頃の記憶もまた、絵本の思い出の一部になっていく――そんな「絵本を思い出すところ」を編集者とカメラマンが探していきます。



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まっ白い部屋に、絵本がぽつん。



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こどもの頃に大好きだったあの絵本、
なんだっけ?



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一度見たら、忘れられないあの表紙。



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まっ赤なチョッキの、ひかえめだけど、
気になる存在。



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ひさしぶりだね、ねずみくん!







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『ねずみくんのチョッキ』 作/なかえよしを 絵/上野紀子

おかあさんがあんでくれたかわいいチョッキを着て、自慢げなねずみくん。そこに、「ちょっときせてよ」と動物のなかまたち。あらあら、チョッキがどんどんのびて、どうなるの? 悲しそうなねずみくんの顔に心がざわつきますが、最後はにっこりできる結末が待っています。大胆な余白の中に配されたモノクロの鉛筆画と、最小限のテキストで語られるシンプルで豊かなストーリーは、1974年の刊行から輝きを失わず、今なお新鮮な感動を与えてくれます。世代を超えて読み継がれる、傑作絵本です。https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/2380001.html

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(文・編集/齋藤侑太 写真/白井晴幸)

ポプラ社 齋藤侑太
1985年、茨城県生まれ。2012年、ポプラ社入社。営業職、社内デザイナー、幼児向け書籍の編集を経て、2020年から絵本の編集を中心に担当。
白井晴幸
東京都生まれ。2010年、多摩美術大学卒。作家として活動する傍らカメラマンとして本の装丁や風景、建築などを撮影している。 ≪Website