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大好きな絵本とはどこへ行くにもいっしょ。『てぶくろをかいに』――絵本を思い出すところ#4

絵本の中の風景へ想いを巡らすとき、それを手にした幼い頃の記憶もまた、絵本の思い出の一部になっていく――そんな「絵本を思い出すところ」を編集者とカメラマンが探していきます。



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積み木や絵本、いろんなおもちゃに囲まれて。
手ぶくろを買いに行く子ぎつねのお話は、
いちばんのお気に入り。



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近くの公園に出かけよう。
大好きな絵本とはどこへ行くにもいっしょ。



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外に出ると、空気がひんやり冷たい。
でも、手ぶくろをしてるから全然平気。



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少しくらいむずかしくても、
好きな本は夢中で読んだ。


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ブランコをこいで空を見上げると、もう夕焼けの色!
お母さんが「家に帰ろう」って、迎えに来たよ。




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『てぶくろをかいに』 文/新美南吉 絵/若山 憲

きつねの親子が住む森にも、寒い冬がやってきました。母さんぎつねは、子ぎつねの手を心配して、ひとりで人間の町へ手ぶくろを買いにいかせました。やっと洋品店を見つけた子ぎつねが小さな手をドアから差し入れると、、、。
新美南吉さんの童話に、「こぐまちゃん」シリーズでも有名な若山憲さんのやわらかな絵がマッチした、読んでいて心のあたたかくなる名作絵本です。母さんぎつねの子ぎつねに対する優しい眼差しを軸に、自然と人間の関係性も描かれた奥深い作品です。
https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/3020004.html 

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(文・編集/齋藤侑太 写真/白井晴幸)

ポプラ社 齋藤侑太
1985年、茨城県生まれ。2012年、ポプラ社入社。営業職、社内デザイナー、幼児向け書籍の編集を経て、2020年から絵本の編集を中心に担当。
白井晴幸
東京都生まれ。2010年、多摩美術大学卒。作家として活動する傍らカメラマンとして本の装丁や風景、建築などを撮影している。≪Website