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香川のアート旅

小豆島から2日目の朝は、かなり慌ててフェリーで1時間、高松港まで。皆さん慣れているのか、景色の良い客席になど移動せず、ずっと車内にいて着いたらそのままスーッと出て行く、さり気なさ🚗地元民はそんなもん?1時間は長くない?

(上3枚は受付と売店のところです)

*イサム・ノグチ庭園美術館

この旅の1番の目的は、高松港から車で約40分、牟礼市にある晩年の20年を過ごしたアトリエ兼自宅でもあったイサム・ノグチ庭園美術館。週に2日のみ(NYの美術館も同じ)10amと1pmから1時間の完全予約の鑑賞ツアー、これに全てのスケジュールを合わせるのが大変でした。1番下の写真が正面ゲートになっていて後方左側にイサムが彫刻によく使うサビがオレンジ色っぽくなる庵治石(あじいし)が採れる山があり、右側に波立つノコギリ山は霊場(お遍路の)でもあり「祈り」の山。石の山と祈りの山を左右に構える土地をイサムは気に入りました。そこでまず最初に石を積んだ塀を(とてつもない作業ですよ)その土地に巨大な円形に作り、そして中にあちこちで見つけて来た蔵や彫刻の数々を設置しました。敷地内にある自宅も昔の古い蔵造りの商家を移築して、土壁や内部を(ここはアメリカ人)ワンフロアーに手直して、暗がりの中での光や風や土を感じていたんでしょう、自然と一体になる彼の心のルーツを見るようでした。

円形の塀の外には小高い丘もあり、イサムが見つけてきた自然の石がそのまま置いてある庭になっていたりもする。かなり傾斜のキツい石の獣道のような細い空道があり、そこから射し込む陽光を見るのが好きだったそう。

牟礼のこのイサム・ノグチ庭園美術館の回りは何もなかったはずだが、今ではその不動の人気で?交通の便の悪い場所にも関わらず、回りに家がびっしり囲んでいましたね。工房にはイサムを尊敬し支える職人達が何人も働いていました。

学芸員はイサム・ノグチを勉強しているのですが、私がNYのイサムの美術館(上の写真はNYのミュージアムとイサム)の様子や、本人と会った時の事などを話すと本当に驚いていて「えっ屋根に座っていたんですか?」目をキラキラさせて聞いてくれていた。「NYの彼のミュージアム兼自宅は石の倉庫で素敵だけどこんな自然の中では全くないので、彼の気持ちに近いのはこちらなんだなぁと思いました。本当にここに来て良かった。とても感慨深いです」と言うと嬉しそうにしてくれていた。

とにかく30℃もあり日差しは強いし、虫除けスプレーも効き目がなく大変でしたが、イサムファンで沢山の文献を読む私にとっては色んなヒモが解けるような、目の前の景色が広がるような感動に浸りました。

*「石かわ」讃岐うどん 丸亀駅前

香川と言ったらうどん県!待望の讃岐うどんは、コシが強くてモッチリみずみずしくてビックリ。上のはシンプルなぶっかけ。でもその量は東京の2倍!安い!その下は豪華な天ザルうどんに店自慢のプリン🍮をプラス。ちくわ天は、生のと冷凍のと?食べ比べてと言われたけど…ん?まぁどっちのチクワも美味です。で私たち上機嫌でウキウキ食べてたものの、まさかの満腹…もう最後は必死になりました。でもこれは並サイズ。大、特大…どんな量よ?讃岐うどん、偉大でした。

*猪熊弦一郎現代美術館

丸亀駅前にもう中身が見えてるような明るい美術館。さすがです、谷口吉生建築(拍手)は想像以上に素晴らしかったです。ガラス天井は高く光が抜けて行く気持ちの良さ☀️大体地方の公共建築は、使い手の意識が低くしばらくすると「えっ?」ビックリするくらいダサくなりまくりますが、ここは違いました。きちんと全てをキープ。スタッフもミュージアムグッズも素晴らしい。入口の黄色の立体彫刻は子供達が登って遊んだり、親子で気軽にのんびり腰掛けたり。街の顔でセンスがとてもいいです。

三越デパートの包装紙でも有名な猪熊さん。マチスの弟子だったんですって…「君は絵がうますぎるのが欠点だな」と言われたそうな。私ならちょっと嬉しいけど。木彫り人形や針金の動物も可愛い。とにかく展示も明るくて清潔。

3階にオシャレなカフェ。レベル高いです、ここ。屋上の壁全面に水が(写真では見えませんけど)落ちていて涼しげ。猪熊さんは長くNYに住んでいたこともあり友人だったイサム・ノグチの庵治石(あじいし)の彫刻もさらりと展示されていて、無料で見放題。光が引っ掻いたみたいな模様の壁も面白い、アイスコーヒーもケーキもバッチリでした。

そこから高速に乗り、一気に愛媛県の今治まで(翌日のしまなみ街道に備えて)。しかしここで大きな失敗が…夕方に真西に向かって初めての道、それも地元民が軽自動車でビュンビュン急ぐ高速を眩しい西日を防ぎながらの長い距離、まさかの片手運転で100km?手に汗かいて目をシバシバさせながら運転したの初めてかも…やっぱり計画時に西日は避けなければいけない〜ああ危険、反省。

サービスエリアでレジのお姉さんが自分でも買うと言うおすすめ生の讃岐うどんを土産に「ヨーシ!」6袋も買ったら重いのなんのってビニール袋が千切れるかと思った。

見て、このイチゴ大福の種類の多さ∑(゚Д゚)これ本気かしら?

予定より今治のホテルには早めに着いたのですが、暑さと疲れで動けなくなってホテル内でサラサラッと鯛茶漬けと、鯛釜飯を食べて「サッパリして美味しいね〜」2日目はチャージ切れしてたので即ドップリ眠りこけました。

せっかく来たんだから今治も回りたかったなぁ〜松山にも行ってみたかったな〜四国は広い〜行きたいとこが多すぎる〜私の欲は海より深い〜♫どうしましょ〜〜

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