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デジタル健忘症

最近、なにか書く時に漢字が出てこない。

よくあることだが、もしかしたら、デジタル健忘症になっているかもと警鐘をならしている現代。

人間は、ついつい病名をつくるのが好きなのかもしれない。

僕個人の見解としては、すぐにわからないと検索して頭で考えてひねり出すことをしていないからである。要は、脳の甘やかしなのである。

そんなことを言いつつ、このノートも携帯で書いてしまっている。

認知症の父親は、寝ていることが多いが、たまに起きていると、右手の人差し指で空で何かを書いている。

何をしているのと聞くと、漢字でどう書いたか思いだしているという。

歩けない今でも、それだけは、続いている。

紙とペンを渡して、リアルを体感して欲しいと思ったが、一度もペンをとろうとは、しない。

父親なりの密かな抵抗なのかと思う。

時々、書類に本人の名前を書いてもらうが、ペンを持ち、枠内に書くというのは、かなりいろんな脳の機能を使っているとわかる。。

ミミズのようなしかも枠をはみ出す大きな字体を見ると、しょうがないなと以前は、思った。

だが、今は、幼き子供が初めて字を書いたように、父親の生きてる証として、それを眺めている。

一生懸命に書いてくれた父親に感謝しながら。



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