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遠慮のかたまり

最近、認知症の母親は、食事の際、ご飯もおかずもちょこっと残す。

そんなことは、なかった人なのだが、最近多くなり、単にお腹がいっばいと言う訳でもなく不思議に思っていた。

ちょこっと残しは、いろんな場面や国によっても意味あいが違う。

日本の懐石料理では、おかわりしますの合図である。

お隣中国では、マナーのひとつで、たくさんのおもてなしに対して十分頂きましたという意味でちょこっと残す。

それを関西の方では、"遠慮のかたまり"と言う。

母親に聞くと、"そうだ。"と答える。

もともとは、母親は、韓国で生まれたのだが、自然と韓国の人たちの食事マナーやしきたりを体感してきたのかもしれない。

また、結婚当時は、関西で暮らしていたこともある。

今、母親はその時代に行っているのかもとちょこっと残しを片付けながら、そんなことを思った今日この頃です。


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