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自分のことを知らないクセに勝手なことを言わないで

最終更新日:2024年8月13日

今回は、私がタイトルの言葉を言われて得た気づきのお話です。

私はこの言葉を初対面の方に言われました(OдO`)

私が言ったんじゃないです…。

言われたんです…(ー ー;)チーン

悲しいし正直ムカっとしましたが、ちゃんと振り返って改善してみたら、新しい気づきが得られました。

今回はそんな私の体験談をお話ししますね。


心のシャッターが降りた対象者さん

保健指導を始めて、まだ1ヶ月頃のお話。
私は健康診断の結果を返却しながら、健康相談を受けるお仕事をしていました。

私のお仕事の詳細はこちらの記事をご覧ください。

今回のお仕事は、過去の血液検査結果も一緒に見ながら、5〜10分ほど面談をすることです。
短時間の健康相談なので、深い話はしません。

そんな中、お一人の方と面談をしました。

対面時から、早く終わらせてくれオーラをまとい、大きな体格も相まってなかなかの圧を感じました(^^;)

とはいえスルーできない基準値オーバーな検査結果が目の前に…( ̄▽ ̄;)oh…

このままダイナミックなお体で過ごしていては、病気になるのも時間の問題です。

ところが、「お食事で気をつけていることはありますか?」「以前はどうでしたか?」と質問してみたり、病気のリスクを伝えても、答えは「はあ」「まあ」「別に」ばかりで視線も合いません。

「自分はこのまま変える気はないです」という言葉も聞かれました。

今の関係性で指導するのは難しいなと思いながら、頭をフル回転させて考えていた時

「あのさあ、過去の自分は100kgを超えていて
大変な努力をしてここまで落としたんだよ。
あなたは自分(対象者)のことを何も知らないじゃないか。

知らないクセに勝手なことをいわないでくれ」

と言われました。

いやいや…過去の100キロの話なんて、聞いてないし知らんがな…。

その後も私は挽回できず、本題の健康相談に入る前に、対象者さんから完全にシャットアウトされました…(´×ω×`)

私はただの人である

私が医療機関や行政に勤めていた頃、「看護師のミユキです」「保健師のミユキです」と言えば、最初は不本意でも多少は話を聞いてくれました。

強めのご意見を頂くことはあっても、今回のような最初から最後までシャットアウト状態な方はほとんどいなかったと思います。

でもそれは医療機関や行政に所属して、組織の中でお仕事をしていたからです。

信頼されていたのは私のバックにある組織であって、生身の私は何も無いのに「保健師」と名乗れば信頼してもらえるなんて…
何とおごった考えでしょうか…(´×ω×`)

さらに、対象者全員が健康相談に好意的なわけでもありません。

職場の指示で受けた健康診断で、知らない人に上からものを言われたらそりゃムカつくわ。

健康相談をする前に私がすべきことは、対象者さんと丁寧に信頼関係を築くことでした。

自分を主張する前に私がしたこと

じゃあ私はどうやって相手と信頼関係を築けばいいのでしょう。

知識や経歴をアピールすればいいのか?

確かに私自身を知ってもらうことも大事です。
でも今回の場合は何か違いました。

この対象者さんは、私の専門性の高さを知りたかったわけじゃない。

自分のことを、ちゃんと理解して欲しかったんじゃないかしら?

私が気づいたことは「知らない事で不快にさせるなら、知ってしまえば良いのさ(*^^*)!」でした。

今まで以上に相手のことを知りたい!!だけど、グイグイ質問するのはNGよね…。

グイグイ問い詰めるのではなく、少ない質問で相手にたくさん話してもらうような工夫をしてみよう!

例えば、「以前はどうでしたか?」という曖昧な質問を「20歳頃、社会人になってから変化はありましたか?」に変えてみました。

「以前」という言葉の共通認識は「過去」であって、「年齢」は共通認識ではありません。

具体的で多くの情報が得られる質問に変えてみると、他の対象者さんからはこんな回答が得られました。

  • 毎年の健康診断では気づかなかったけど、若い頃と比べたら10キロ以上増えてるかも!

  • 昔は食事に気を遣っていたのに、今は仕事が忙しくて食生活が荒れているんです…

  • 若い頃は運動習慣がなかったけど、今では子どもと外で遊ぶ機会が増えて、運動習慣が身についてきてます!

回答からは生活習慣の変化だけでなく、価値観や人生まで分かりました。

そして私が次に発する言葉は、よくある食事や運動の提案ではなく、その人の価値観や人生に沿った提案です。

ここまで来たら、もう「知らないくせに」とは言われません。

そこには極々自然な会話と暖かい空気が流れてました。

対象者さんからも「やってみます!」というエネルギーを頂き、私も「よっしゃ!やってやりましょうよ(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾!」と自然に応援していました!

信頼関係の構築は目的のための土台

この事業の目的は、対象者さんがご自身の健康状態を認識して、生活習慣を改めるきっかけを作ることだと忘れてはいけません。

信頼関係を築くことは、目的のための土台というだけです。

たかが健康相談。
たった5〜10分の会話です。

その短時間に対象者の方が何かに気づけたら、その気づきには今後の人生が変わるくらいの力があると私は考えています。

短時間でも、小さな工夫で信頼関係は築けるし、その努力を怠ってはいけないんです。

だって私はプロですから(^^)

もちろん今回の方法が全てじゃないので、答えてくれない人もいます。

そしたら、また別の方法を考えましょう。

私は相手の人生を変える可能性がある5〜10分に本気に取り組み、対象者さんとの出会いを大切にしなければいけないと感じました。

マジメかっ( ´艸`)ププ!
と思われるかもしれませんが、大真面目です。

だって「相手の未来が良くなるサポートをする」ことが私のやりたいことだからね(*`꒳´*)!

あの対象者さんも、今後心が許せる方と出会い、何か新しいことに気づければ良いなあ。

関連記事紹介

今回は、保健師のお仕事で学んだことのお話でした。

新しい挑戦で失敗することもあります。

私も一生懸命やっていただけに最初は正直ムカっとしたけど、よくよく考えれば当たり前のことで、反省すべきは私でした。

失敗には大きな気づきや成長が隠れています!
一呼吸して気持ちを整えて、ぜひ向き合ってみてください!

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今回のお話で出てきた関連記事はこちら

▼新しい保健師のお仕事に挑戦するお話

保健師のお仕事を決めた時のお話です。

▼ほとんどの挑戦は上手くいかない。でも続ければほとんどの挑戦で成長できる話

挑戦が失敗した時に背中を押してくれるお話です。

私のお話に興味を持っていただいた方、良ければプロフィール記事も読んでみてください。
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