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【読了】コンセプトの教科書

最近、「コンセプトの教科書」という良書を読みましたので、ご紹介させていただきます。また、コンセプトっていまいちピンと来ない言葉の1つだと思っており、生成AIに意味を聞きました。

コンセプトとは、物事の基本的な考え方や観点を表す言葉です。ビジネスシーンでは広く使用されており、様々な分野で重要な役割を果たしています。具体的には、コンセプトは「全体を貫く基本的な概念」と捉えられます。

ですが、観点とか概念とか抽象的な表現が多いため、これだけではピンと来ませんね(泣)・・・


コンセプトの教科書

本書ではコンセプトとは、「全体を貫く新しい観点」であると考えています。イメージで言うと以下のような形です。

全体を貫く新しい観点=コンセプト

本書内ではスターバックスの「第3の場所(サードプレイス)」というコンセプトを例に解説が載っています。この部分だけ読むだけでもコンセプトに対する理解・解像度がグッと上がります。

いいコンセプトとは?

以下の4つの基準を満たしていることが必要と解説されています。

①:「顧客目線」で書けているか
②:「ならでは」の発想があるか
③:「スケール」は見込めるか
④:「シンプル」な言葉になっているか

コンセプトの教科書より

当たり前のように見えますが、端的な文章や図表のみで①~④を網羅したコンセプトを作り上げるのは、頭と言葉を熟考と思いました。

私の場合、「③:スケール」という観点は、本書を読むまで、あまり意識したことが無かったなと感じました。たとえば、個人経営の小さな喫茶店であれば、スターバックスの「第3の場所」のように、大きなコンセプトを持たなくてもいいかもしれません。しかし、規模の大きい会社であれば、それなりに人を集めることができるコンセプトが必要になります
また、「④:シンプル」というのは、シンプル イズ ベスト!という言葉が示すように、長く複雑なコンセプトは、ぱっと理解できないため、結果浸透しません。シンプルさの追求というのは、コンセプトに限らず、プログラミングとか資料作成とかあらゆる場面で必要だと改めて感じました。

まず問いをたてるところから

当たり前ですが、コンセプトはいきなりは完璧なモノは作れません。著者は「問い(=設問)」を特に大事にしていると述べております。問い⇔答えを何度も何度も行ったり来たりする中で、問いが洗練され、コンセプトの基礎が生まれてきます。著者曰く、「コンセプトの半分は問いで決まる」そうです。この辺りは難しい内容ではありますが、本書の中に良い問いを探すためのフレームワークや思考法が紹介されています。とても読む価値ある部分です!

著者の動画

Youtubeを検索したら、著者の細田さんの動画が出てきました。内容も面白いので、是非アクセスしてみてください。

最後に

本書には、その他「顧客視点で設計するインサイト型ストーリー」「未来視点で設計するビジョン型ストーリー」といったように、どう設計するかにも具体的に記載されております。本書で書かれている内容を使いこなすには、理解と実践を多く行う必要がありますが、使いこなせれば。どんなビジネスシーンでも活用できると感じました。
是非本書を手に取って見てください。本日もご覧いただきありがとうございました!


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