上野詩織

脚本書いてます。noteでは個人的な雑記ばかり書いてますが……。アンドリーム所属(ht…

上野詩織

脚本書いてます。noteでは個人的な雑記ばかり書いてますが……。アンドリーム所属(http://and-ream.co.jp/uenoshiori

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プロフィール

簡単に自己紹介させていただきます。 1.  基本情報 京都出身、東京在住。 京都の大学に通い、英米文学&英米文化史を専攻していました。イギリス文学が特に好きで、ブロンテ姉妹、チャールズ・ディケンズ、ジェーン・オースティン、ヴァージニア・ウルフ、コナン・ドイル、アガサ・クリスティ、J.R.Rトールキンなどを好んで読んでいました。1960~70年代のアメリカ文化(ベトナム戦争・公民権運動・ウーマンリブ・カウンターカルチャー等)も大好きです。その時代を舞台にしたアメリカ映画もよく

    • 孤独に強い

      中学1年の時、約半年間1人の時間があった。言葉の通り教室で1人だったのだ。 多くの一人っ子には頷いてもらえると思うのだが、一人っ子は『孤独』にめっぽう強いと思う。かく言う私もその一人。 小さい頃から、1人でいる時間の豊かさを享受して生きてきた。 中学1年生の春。 小学校の仲良かった友人は全員違うクラスになり、私だけ一人になった。教室でイチから友達作りをしないといけなくなった私は、どういうわけか一軍女子のメンバーに入った。 一軍女子には面倒くさいルールがあった。 化粧をし

      • ”筆が止まるとき”を考える

        突然の豪雨。次の打ち合わせまで喫茶店に逃げ込む。冷房が効いた室内で熱いコーヒーを飲みながら作業をする。目の前では若い男性二人が「マツコさんがさ……マツコさんが……」とひそひそ話をしている。もしかしたらテレビ局のADさんか芸人さんかもしれない。 シナリオを書いていて筆が止まることについて、現在進行形で筆が止まっている今この時間に考えてみる。昔は筆が止まると「あーあ、この世の終わりだな」と焦ってしまい、時間だけがだらだらと過ぎていた。でも最近は、筆が止まることにも冷静に向き合え

        • 7月に読んだ本

          今月から読んだ本の感想をぼちぼち記録していきたいと思う。(感想といいつつ、ほぼ一言メモなので1分もあれば読めると思います) 「激ヤバ」伊藤幸司 /「へんなの」国崎☆和也 国崎さんと伊藤ちゃん、どちらがヤバいのか検証のために読んだら2冊とも泣けた。笑った。最高。2冊まとめて読んだらよりランジャタイを深く知れる(ような気分になる)。 「八つ墓村」横溝正史 映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」を観てまた読みたくなり。ゲゲゲは「犬神家の一族」と「八つ墓村」を足して2で割ったような話

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          なぜ苦手な人のSNSを見に行ってしまうのか…

          私がX(旧Twitter)に登録したのは2014年1月らしい。 当時は頻繁に使うわけでもなく、フォロー/フォロワーも身内だけ。投稿が増え始めたのは、シナリオを学び始めた2019年頃だったと思う。 そして今日まで使ってきて、明確に「あ……この手のタイプの投稿は苦手だ……」というのが分かってきた。 ”どういう投稿が苦手ですか?” と人に尋ねたら、『愚痴が多い』『下ネタ』『悪口』『ネガティブ発言』『上から目線』『自慢ばかり』等人を不愉快にさせる投稿をあげる方が多いんじゃないだ

          なぜ苦手な人のSNSを見に行ってしまうのか…

          好きな人達の”好きな本”を聞いてみた

          昔から、人から勧められた本を読むのが大好きだった。読んでる最中に相手を思い出して「あの人はこの本のどこを気に入ったんだろう?」と考えたり、読み終わった後に「読んだよ~」とその人達と本の話をする時間も好きだった。 というわけで、自分の好きな人達に『好きな本を3冊教えてください』と聞いてみる企画をやってみた。これがなかなか面白くて、人によって全然反応が違った。 言葉通りベスト3冊を教えてくれた人。 最近読んだ中から直観で選んでくれた人。 「上野さんこういうの好きそう」と私のこ

          好きな人達の”好きな本”を聞いてみた

          若気の至りをやりたかった

          若気の至りをやりたかった。 『若気の至り』と調べると、”若さにまかせて無分別な行ないをしてしまうこと”と書いてある。自分の人生を振り返ってみても、若さにまかせて無分別な行いをすることが少ない人生だった。今も若いっちゃ若いが、若さにまかせるほどにはもう若くない。それに比較的起き上がることが楽な10代から20代後半くらいまでにいや~さっきのは完全に若気の至りでしたわ~と思える行動をしときゃ良かったなあと思う。 「大人は分かってくれない」とバイクを盗んで走り出すほど憤りたかったし、

          若気の至りをやりたかった

          「え?なんで今その話したん?」関西と関東の微妙なズレ

          『関西人はトークにシビア』『オチのない話をすると怒る』みたいな論調があるけれど、関西人の私はずっとしっくりきていない。関西にいる時にオチをつけて話そうなんて思ってなかったし、当然ながら話し相手にもオチは全然求めてない。 でもその一方で、東京にいると確かに”関西の子らと話すのと、微妙になんか違うなあ”という感覚はある。東京に来た頃から、この感覚をいつか文章にしてみたいと思っていたけど上手く出来る気がしなくて、今もとりあえず見切り発車で書き始めてみる。 地元の友人達との会話中

          「え?なんで今その話したん?」関西と関東の微妙なズレ

          シナリオ1からやり直し、と思った話。

          シナリオが上達しているかどうか、というのは本当によく分からない。体調と同じように調子がいい時悪い時があるし、自分では書けたと思って納品したものが全然ダメだったり、時間がなくて慌てて出したものが褒められることもある。本当によく分からない。 人によって評価が変わることもたくさんある。上野さんの書くものが好きだからと何度も指名して下さる方もいれば、この方の前では何を書いても全くダメ……みたいなケースもある。すごく”生もの感”というか、自分がどれぐらい書けているのか客観的に判断する

          シナリオ1からやり直し、と思った話。

          ボクシングを始めて執筆スピードが倍速になった

          タイトルの通り、2年前にボクシングを始めて執筆速度があがった話をしたいと思う。どうか引かないで(怖がらないで)最後までお付き合い頂けると嬉しい。 最近私はドラマの本打ちの休憩時間や、脚本仲間との飲み会で、隙あらば「ボクシングお勧めですよ」とプレゼンをしている。なんならシナリオの話をする時よりも熱量が高いと思う。そのプレゼンの成果として、先月はドラマをご一緒したプロデューサーさんと、久しぶりに会った広告時代の後輩と、脚本仲間がトライアルに申し込んでくれた。もうここまできたら布

          ボクシングを始めて執筆スピードが倍速になった

          愛され女子の”愛され”にモヤる

          数か月ほど前。ヨルゴス・ランティモス監督の『哀れなるものたち』を観た私は、自分でもドン引きするくらい傷付いていた。 もともと監督のファンで、今回の作品も(傷付いたことは脇に置いておくと)凄く好みで、恐らく今年のベスト10には入るだろうなと思う。それでも鑑賞中、途中で何度も涙が出てしまった。感動したとか、心が震えたとかではない。本当にシンプルに傷付いてしまったのだ。 ネタバレを避けつつ説明すると、『哀れなるものたち』でエマ・ストーン演じる主人公ベラは、とてもチャーミングかつ

          愛され女子の”愛され”にモヤる

          人と旅行するのが苦手

          「人と旅行するのが苦手です」と言うと、「ああ気を遣いすぎて疲れるんですね」とか「誰かと一緒に行動するのが苦手なタイプなんですね」という話になりがちだが、そうじゃないことをまずは伝えておきたい。 むしろ誰かと遠出したり、旅行するのは大好きで。そして意外と団体行動も苦じゃない。(もちろん1人も好きだけど) では何が問題なのかというと結論、相手と自分の「体力のキャパ」が合わないことが非常に多いこと。 私はこれまで一緒に旅行してくれた人達を、最低でも3名は高熱送りにしたことがある。

          人と旅行するのが苦手

          シナリオコンクール時代のお話。

          他人から見たら理解できないような無茶な選択を、自分でもコントロールできない何らかの衝動で、選択してしまうことが人生には往々にしてある。 2019年。 六本木一丁目にある広告会社で働いていた私は、週1で『会社から高円寺の自宅まで歩いて帰る』という謎のイベントを開催中だった。 営業職だったこともあり、日々数字やノルマに追われていて、寝ても覚めても「〇〇万足りない」「A社に〇〇万提案」と24時間頭の中で電卓を叩き散らかし、毎日心臓がずっとドッドッドッ…と鳴っていた。 このままでは

          シナリオコンクール時代のお話。

          7月はエッセイを書く

          note創作大賞もあることなので、更新してなかったnoteをまた動かしていこうと思う。7月の個人的なテーマは『エッセイ月間』ということで、エッセイをたくさん書いていきたいなと思っている。 しかし自分はかなりの飽き性なので1~2本書いてすぐ辞める…なんてことになりそうで(前は2日で終わった)今回は自分なりに継続して書くためにルールを設けてみた。今回は自分に厳しくマッチョでいく。 1つ目は、先に書くテーマを決めること。 というわけで自分が最近(あるいは昔からずーーっと)気にな

          7月はエッセイを書く

          コンクール受賞作品(脚本)

          こちらでは、シナリオコンクール(および映画祭)での受賞作品&最終選考作品を掲載していきます。下にいくほど過去のものとなります。 ◆『春の飛沫』  第51回創作ラジオドラマ大賞 佳作 ◆『奏でて』  2023年 第48回城戸賞 最終選考 ◆『さあ、アニメの時間です』  2022年 第31回新人シナリオコンクール 最終選考 ◆『海を背に、未来を願う』   2021年 FM徳島 防災ラジオドラマ 知事賞(最優秀賞)  【ラジオ音声】 https://www.y

          コンクール受賞作品(脚本)

          書く事とマイノリティ

          大学時代、私はカナダのモンクトンという街にある大学に、約7カ月ほど留学していた。モンクトンは人口も少ない静かな町で、あと、冬がとにかく寒い。冬になると腰の位置まで雪が積もるので、スキーウェアを持って行ったくらい。ハリーポッターのホグワーツみたいに大学のまわりには何もなくて、その分大学内に色んな施設が入ってた。図書館、スポーツジム、大きな食堂、学生寮…などなど。外に遊びに行くこともなく、ある意味学習するには最適な環境だった。 ちなみに赤毛のアンの舞台になったプリンスエドワード島

          書く事とマイノリティ