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おぢは若い女と結婚できるのか?

SNSで度々議題に上がるのが”歳の差婚”だ。

つい先日も某アラフォーお笑い芸人が19歳の女性と番組共演を通じて知り合い見事ゴールイン、それに関して一部の女性陣から『ロリコン』『キモイ』などといった声が噴出した。

また『芸能人が結婚できるのは稼ぎが良い勝ち組だから!その辺の非モテ男性は勘違いして若い女にセクハラ告白するなよ!身の程を知れ!』といったいつもの弱者男性原罪論も展開されていて笑ってしまった。気に食わないことがあればサンドバックにされる弱者男性は本当に可哀そうだ。弱者男性はそもそも年下の若い女性と知り合うことすら出来ない。

毎年のように芸能人のアラフォーおじさんたちが10歳以上年の離れた若い女性と結婚したというニュースがお茶の間を賑わせている。それを見ていると昭和の頃から変わらずアラフォー男子と20代女性の”歳の差婚”は多く成立しているかに思えてしまう。しかしそれは誤りである。

実はおじさんと若い女性の歳の差婚は今まさに急激に減少しているのだ。その理由は2つある。

まず一つ目が『金を持った独身男性がめちゃくちゃ減っている』という事実である。下記のグラフを見て欲しい。

経済産業省:2022年東京と大阪の単身世帯の所得分布。マス層はともに年収400万以下。

大都会である東京都と大阪府を見ても単身世帯の所得は非常に低い。大阪に至っては単身世帯の60%以上が年収300万円以下である。それに対して既婚者はみな年収が高い傾向がみられる。昭和は貧乏子沢山と言われた時代であったが、令和は貧乏独り暮らしの時代なのである。

さらに衝撃なのがおじさんたちの貯金額だ。

みんなのマネ活:30代単身者の貯金中央値は何と70万。20代に至っては8万しかない。

昭和日本で歳の差婚を行っていたのは主に40代50代のおじさんたちである。昔であれば4,50のおじさんともなるとそこそこの貯金も持っていたのであるが、令和のおじさんたちはそうではない。なぜなら現在の40代50代は就職氷河期が直撃したロスジェネ世代だからだ。

新卒時にろくな就職先がなかったロスジェネおじさんたちは生きるのに精いっぱいで、全然貯金が出来ていないのである。40代50代のロスジェネおじの貯金中央値はなんと40万と30万しかない。若い女性を養うどころか自分の老後すら危うい貯蓄額である。とてもじゃないが若い女性を囲うような金銭的余裕が今の独身おじさんたちにはない。

就職できずいい歳までバイトリーダーをやっていたロスジェネオジイたちはみなとにかく金を持っていないし稼ぎがないのだ。銅線を切って軽トラで運んでいるだけで40代年収600万が稼げたのは団塊の世代だけだ。

そして歳の差婚の数を減少させる2つ目の要因となっているのが、女性の社会進出による所得の伸びである。

リクルート:女性の賃金は着実に増加

女性全体の平均値で見ればまだまだ男性が有利に見えるが、女性の所得を押し下げているのは既婚者パート女性たちだ。彼女たちは3号被保険者制度の所得範囲内(130万以下)で働いているため、彼女たちを含めると女性の所得は大きく下がって見えてしまうのだ。

大卒サラリーマン女性の給与は、残業時間の格差などを除けば同期入社の男性と変わらない。独身男女で比較すれば、今や女性も独身同士で比べれば男性並みに稼げる時代になっているのである。そして自ら食っていくことが出来るようになった女性たちは、結婚相手の男性をお金ではなく外見や年齢の物差しでも計るようになったのだ。その結果、しなびたオジイたちは若い稼げる女性たちからノーサンキューを突き付けられる時代になったのである。

FPrime:女性が交際相手に求める条件で容姿が急上昇。仕事への協力も上昇。

減り続けるおぢ達の年収と増え続ける若い女性たちの年収。その結果、若い女性たちがヨボヨボ一歩手前のおじさんたちと結婚するメリットがどんどん失われて行っているのが令和の日本なのだ。

テレビやYoutubeにSNS、それら画面の向こう側にいる限られた強者男性イケオジたちの歳の差婚を見た今の20代男子が『男は焦らなくても全然余裕じゃん!』と考えてしまうのは大間違いである。普通のおっさんが若い年下女性と結婚できる可能性は低い。それは統計からも明らかで、2020年に結婚した男女のおよそ70%が±3歳差以内であり、7歳以上の歳の差婚は全体の10%しかいない。10歳以上となればさらにその割合は少なくなるだろう。

厚生労働省:±3歳差までの相手と結婚する男女が70%

つまり『中年おばさんより若い女性の方が魅力的だし素直で口説きやすい』『女性はおばさんになったらもう子供も作れないし結婚もできないが、男は40過ぎてもその気になれば若い女の結婚できる』という某SNSでよく見かける言説は誤りである。若い女性は人気物件であり、多少めんどくさいオバサンよりよほど口説くのが難しい。何故ならおじさんより若くて魅力的な男子のライバルが沢山いるからである。

お笑い芸人やスポーツ選手、バンドマンの中年おぢたちが20歳以上若い女性と結婚しているが、あれは飛び切りの才能や知名度、唸るほどの金を持っているからできることであり、一般的な話ではない。

俺は一生独りで気楽に生きていくぞ!』と豪語する金も地位も名誉もあるイケオジ達(彼女持ち)の意見につい賛同してしまう一般独身おじさんたちも多いがやめた方が良い。なぜならイケオジたちは42歳前後になるとほぼ確実に20代の看護士と結婚するからだ。何度も目撃してきたから間違いない。イケオジが30代中盤になっても余裕で独身貴族を楽しめるのは、その気になればいつでも若い女を掴まえられる自信があるからである。40歳になってから29歳の看護士と結婚した筆者の友人も、手堅い職種に就き彼女を切らしたことがないイケオジであった。

お見合いや合コン、友達の紹介や職場恋愛、様々な恋愛弱者救済システムが消滅した令和では、自身のコミュ力と行動力、ルックスなどでパートナーを探さなければいけない修羅の時代なのだ。

特に自分から行動しないといけない男性は大変だ。今や高学歴で稼ぎが良くてもコミュ力が極端に低い非モテ男子は結婚できなくなっている

そんな弱肉強食の婚活サバンナ時代にどうすれば非モテ男女、特に男性は結婚に辿り着きやすいのだろうか?方法は1つだ。それが……

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