マガジンのカバー画像

新米トメ日記~海の向こうでハレルヤ

33
2024年の年明けから、アラカン姑が、愛するお嫁さんの、産後の肥立ちのお手伝いに中東に飛びます。そのつぶやきを集めてここにいれようかと思いますが、実際に現地でかけるかどうかは神の…
運営しているクリエイター

#イスラエル

スープにキッパー

2024年の過越の祭は4月23日から始まっている。全世界のユダヤ人が楽しみにしていて、イスラエルでは99.9%の人が家に集まって過ごし、父親はいかに長く語れるかを競い、子ども達はそれがないと終わらないという半分のマッツアを探して家中をかけめぐる。プレゼントをもらって質問をして、「よい質問をしたね」が褒め言葉の国。 そんな国の長く続く戦争で、今や、毎日市民によるデモが繰り広げられ、自分の育てた青年達が生命をかけて戦っているにふさわしい政府なのかを、親は問い続けている。 そし

海の向こうで戦争が始まった

冬に出産予定の息子のお嫁さんのために、9月からテルアビブ行きのチケットを予約していた。エルアルがこの時期飛ばないのはわかっていたので、最初はトルコ航空で、その後は千歳発着のキャセイパシフィック航空がとれて変更。ほっとしたのもつかの間、10/7日 海の向こうで戦争が始まった。 どうしようか迷ったが、エミレーツ航空がドバイ経由でテルアビブに飛ぶというので変更してもらってイマココ。テルアビブはレベル2。観光などはもちろん無理だけど、知り合いの留学生達は帰らずにイスラエルに残って、

海の向こうに持っていけるもの

荷造りは、客間にしている部屋にとにかく頼まれたものを置いておいて、12月初旬に届いた75リットルと36リットルのスーツケースに振り分ける。 聖地巡礼のような団体旅行だと、団体で持っていく荷物があるので、一人あたりのスーツケースの重量は20キロ前後に抑えなくてはならない。今回は個人なので、25キロまで許された。旅行会社の人によると、エミレーツ航空の場合、帰りは30キロまでOKとのこと。 今回、買ってよかったものは無印良品のスーツケース。シンプルで、極めて機能的。各空港で、ぶ

海の向こうに持っていきたいもの

テルアビブも安全ではない。アイアンドームが打ち落とし損ねたミサイルが街に落ちることもあり、一度だけ日本のニュースががれきになったテルアビブの住宅を報道した。そのときは時差も考えずに大丈夫?とラインするといつもは返事などこない息子から大丈夫という返事がきた。「?」と電報をうって「!」と帰ってくるような早さだった。 ライン以外にもWi-Fiがあればフェイスブックのメッセンジャーや、いまならディスコードなども連絡手段として仕える時代。巡礼では空港のWi-Fiにつなぐことが多かった

海の向こうで困らないために

まだまだ続く渡航前フィーバー。年末に外務省の海外渡航者のためのページをみていたら、なんとイスラエルはポリオが流行っている地域に指定されていた。流行している国をみると、数が半端ないので、世界的な流行なのかもしれない。 渡航前に打つといっても発見したのは年末。急遽年明けの今日、近くのクリニックから大きな総合病院まで電話しまくってみた。がしかし、なかなかこれが大変。 最初にワクチンのことを確認するべきだったと後悔。たとえばコロナのワクチンの接種証明はずっとアプリを使って管理して

海の向こうで困ったときは?

コロナ禍の数年前、テルアビブの街をのぞむ場所でこの写真を撮った。手前は公園で、まだスマホで写真をばしばし撮られることも少ない時期、まるく輪になって私たち巡礼者はイスラエルの平安を祈った。もちろんユダヤ人のためだけではない、そこに住む人達すべてのために。 注意喚起の呼びかけがあるなか私は渡航するけれど、自分の身の処し方は心得ていかなければと思う。海外で何かあって治療するときは、たとえ脱水症状でたおれただけだとしても、100万単位での請求がくる。息子の家から一歩もでなかったとし

海の向こうに行くまでに

ロトの妻といわれている塩の柱の写真がでてきて、最初にいった巡礼のことを思い出した。二人の年子の息子達を実家にあずけ、30代だったので本当に怖い物知らずの旅だった。団体旅行ということもあるが、ほんとに脳天気な巡礼者で、サーバントには危険人物として目をつけられていたと思う。 オリーブの丘でワンダラーボーイから得たいのしれないパンを買い、ヘブロンでアラブ人のアクセサリー売りに追いかけられてバスに逃げこみ、参加した公式レセプションに着物姿で受け付けに立っていたら、山高帽のイスラエリ

海の向こうに行く経費

今回の経費は、かなり前からチケット押さえて、航空会社がどんどん変わっていったけれども、代理店さん(特にイスラエルに行くならテマサトラベル)の努力で、割と安く済んだ気がする。と言うのも、時期が迫れば迫るほど、チケットがどんどん値上がりしていくのを航空会社のサイトで知ったからだ。つまりもともとの値段を維持しながら、渡航日が迫る中、予約を変更していくのは代理店さんの努力なのだと感じた。 就航当初から、エルアルの直行便は、冬の時期は飛ばない予定だった。昨年の10月7日に戦争が始まっ

海の向こうの税関にて その1

テルアビブについて感じたことは、もちろん戦時下である緊張した空気。他の空港とは違い、一人でウロウロキョロキョロする杖をついたおばあちゃんを、歓迎どころか、降り立った瞬間から怪しみながら、いかつい私服の大男たちが凝視している 巡礼の服装ならまだわかりやすいかもしれないが、パスポートをかざしての入国カードは7年ぶり。何度も撮影に失敗し、隣の人のやり方をみてやっと完了。旅慣れた方がこれを読んでいたら大笑いされるのは間違いない。 やっと終わってパスポートコントロールに向かう。通路

海の向こうの公園で その1

今日のテルアビブは、『今日の』としか言いようがない。数日ミサイルアラートがないので、外の空気を吸いにでた。路上にはたくさんの車がどうやって停めたのか、きれいにすきまなく並んでいる。 気候は北海道の初夏。雨季のせいか、緑が復活して、松の木の香りがただよう。それに混じって散歩する犬の匂いがする。目の前にはドッグラン。 歩いている時は、誰もいないのに声だけがきこえるような感じがした。次第に人がいることに気がつき、周りが見えてくる、、、それは、私がここに来て当事者に近づくための第

海の向こうの公園で その2

公園でふと、いま、ミサイル攻撃がきたら赤子を連れてどこにに逃げれば良いのか…と、考えてしまった。地元住みの日本人のママ友の多いお嫁さんは『大丈夫』と微笑むが、おばあは安心できない。ただ、外国の大使館もあるテルアビブは、精度の良いアイアンドームという迎撃システムが守っているため、爆撃の被害は少ない。(ゼロではない) そして、室内でもミサイルアラートのあと、迎撃した衝撃波を感じるそうだ。 その話を聞きながら、お嫁さんから『体験してみたいと思いますよね』と言われてハッとした。自

この絵は、もちろんパロディ。描かれている四人はイスラエルでは超有名人。なんか歴史が歩いているようで面白い。少しずつ体重が減り出した。間食しないのと、おばあモードで動いているおかげかも。リバウンドした5キロをここで、減らして帰ろうっと🎵

海の向こうのスーパーで

ついにコストコライクな大型スーパーに行けた。出産祝いをいただいた人たちや、教会の人たちには、お土産はいらない、無事に帰ってきてと言われたから、なんとなくどうしようかと思って迷っていた。(今回は写真多めかも) 円安でかなり目減りするが、ドルに変えた出産のお祝い金は全部お嫁さんに預けていたのだけど、シケルにしないと使うことができないこともあり、お返しはおまかせした。そしてスーパーへGO。 物価は日本の三倍、表示はシケルで、野菜は1キロ単位の値段。備え付けの黄色いビニール袋にそ

孫の世代の子育てはやはり変化しているが、お国柄もありそうだ。赤ちゃんの靴下は、日本ではわりと、履かせない?方向だが、イスラエルでは履かせることになっている。そのため、イスラエルでいただいたベビー服は(お下がり)は全身が覆われるデザインになっているものが多い。今日は日本製かな?