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海の向こうで困らないために

まだまだ続く渡航前フィーバー。年末に外務省の海外渡航者のためのページをみていたら、なんとイスラエルはポリオが流行っている地域に指定されていた。流行している国をみると、数が半端ないので、世界的な流行なのかもしれない。

渡航前に打つといっても発見したのは年末。急遽年明けの今日、近くのクリニックから大きな総合病院まで電話しまくってみた。がしかし、なかなかこれが大変。

最初にワクチンのことを確認するべきだったと後悔。たとえばコロナのワクチンの接種証明はずっとアプリを使って管理して7回打ったという証明を海外でもつかえるものをスマホにいれてある。しかしポリオといわれても、自分の子ども達でさえ、確かまだ生ワクチンの時代。実母によると当時知り合いの看護師さんにお礼をして夜、ワクチン打ちにきてもらったというが、私にはもちろん記憶が無い。母も生ワクチンだったのかさえも覚えていないのだ。もしかすると別の予防注射と勘違いしているかもしれない。

それでも当時近所の子どもがポリオにかかって体が不自由児になったのをうっすらと覚えている私としては、罹患せずに済んだのは母の偉大なる判断のおかげ。そうとうのお礼をしたあとは、3日間寝ないで布団袋を縫ってお金を稼いだといっていたから心から感謝したい。

やぶれかぶれだけど一回だけは打てそうな病院を見つけて予約。しかも1/11日以降しか空いていなくて2回目はうてない模様。ええいままよの気持ちだ。だいたい片方の足はもう人工だから、不自由には慣れている。滞在している二週間だけ体が動き、孫にそれがうつらなければそれでいいのかなとも思う。

海外での暮らしはたぶん初めてのお嫁さんだから不安もあるだろうなと思う。彼女の心の負担がないように動きたい。さあ、ポリオワクチンよ、一回だけだけど、私の体の中の免疫と手を取り合って戦ってほしい。

そんな決意を胸に鼻息の荒い私の背中にそっと夫がささやく。
「打ってそんなにすぐに抗体できるかなあ・・・」

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