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スープにキッパー

2024年の過越の祭は4月23日から始まっている。全世界のユダヤ人が楽しみにしていて、イスラエルでは99.9%の人が家に集まって過ごし、父親はいかに長く語れるかを競い、子ども達はそれがないと終わらないという半分のマッツアを探して家中をかけめぐる。プレゼントをもらって質問をして、「よい質問をしたね」が褒め言葉の国。

そんな国の長く続く戦争で、今や、毎日市民によるデモが繰り広げられ、自分の育てた青年達が生命をかけて戦っているにふさわしい政府なのかを、親は問い続けている。

そして国民の99.9%が楽しみにしている過越の祭を過ごしていた少年達が、兵士になり、兵役の最中「スープにキッパーが落ちるから」といって外すことから信仰を失っていくという。

旧約聖書の行間から「イスラエルに神はいないのか、私では不服なのか」という声が今も聞こえてくる。

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