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ぽんの夢日記2023/11/03/06:25 宝石の錬金術

私は錬金術師見習いだ。

宝石の錬金術を専門としている。

私と同じ見習いの立場の人間は、何十人とこの島で一緒に生活している。

親友Aもその一人だ。


宝石の錬金の仕組みは単純だ。

純度の同じ宝石同士を合成することで、一段階純度の高い宝石に変化する。

それを繰り返し、最終的に、完全な宝石を生成する。

なので、まずは鉱山で、純度のまったく異なる鉱石をたくさん集めて来て、溜め込む。

同じ純度のものが2つ揃ったら、順次、合成していく。

何もない、ゼロからの錬金は不可能なのだ。

世の中は甘くない。


今日は、ついに、最高純度の完璧な宝石を作る日だ。

これは、島に一つしかない特別な錬金所でしか合成出来ない。

見習いの立場でこの錬金所を使えるのは、1年で今日だけである。


見習いの借家から錬金所までは、アスレチックのように厳しい道を越えていかねばならない。

一昔前に流行っていた、SASUKE?だったか、あれのような感じだ。

私以外の見習いたちと一緒に、フィジカル勝負の困難な障害物を、一つ一つ乗り越えていく。

錬金術師になるには、肉体の鍛錬も必要なのだ。

世の中甘くはない。


途中で大変なことに気づいた。

肝心の、完璧な宝石の一段階前の宝石2つを持って来るのを忘れてしまった!

なんとマヌケなのだろう。

錬金術師なのに、こんなに、頭が悪くてもいいのだろうか?


「ははっ、お前らしいわ。まあ、とりあえず錬金所まで行こうぜ!」

親友Aはそう言って、励ましてくれた。

だが、材料も持たずに錬金所に行って、何の意味があるというのか?

とはいえ、今から戻っても時間的に間に合わない。

親友Aの言う事に従う事にした。


錬金所についた。

はあ。

どうしよう。


すると、親友Aが、なにやらごそごそといろんな物を取り出し、地面に置いた。

カエルの燻製、何かの枝、ドロッとした紫色の液体、、、

10種類ぐらいはあっただろうか。

そして、呪文のようなものを唱え出した。


地面の物は、ふわっと浮いて、青白い発光体に変わった。

大きさは、横1メートル、縦2メートル、奥行きなし、楕円形。

ゆらゆらと揺れている、、、

親友Aは、こう言った。

「ほら、ワープポータルを作ってやったよ。お前の部屋の前に繋がってるから、宝石とってき?」


ここ、こいつ、、、神か?

いや、魔法使いか?

錬金術どころじゃないんだが?



私は言われた通り、ワープポータルに入った。

さあ、持ってくるのはどの宝石にしよう?

アメジストか? トパーズか? ダイヤモンドか?



そして、夢は終わった。

私の文章を読んでいただいて、ありがとうございます。