【Dual Hook】Fumi Soundの新作プリアンプを語る!
フミサウンド公式HPに投稿したレビューも含め、こちらでもちょいと語ってみたいと思います。
公式HPの方に上げた音源動画をまずはどうぞ。スラップ、ピック、指弾き、それぞれ簡単な解説付き、私が弾いています。
【スラップ】
【ピック】
【指弾き】
そして公式HPに載せたDual Hookのレビューをここで改めてどうぞ。
【1より百よりデュアル】
どんなに素晴らしいクオリティだろうと、どんなに幅広く音作りできようと、シングル1chで出来る事は限られている。
「特化させようかどうしようか….」
「超絶サウンドか実用無難か…..」
「これは中間か中途半端か….」
そんなジレンマを抱える面もあったのが、これまでのHooker。
ブッちぎりでお気に入りだからこそ、悩みの種になってしまう・・・
世の中、ままならない。
そこでまさかの登場。
更なる進化と極限の合理化。
死角なきデュアル仕様。
もっと自由でもっと簡単。
より最高最強なプリアンプが誕生した。
Hookerの素晴らしさそのまま、2chプリアンプに進化。
当然の如く、狂気のフルディスクリート。
その音密度、立体感、反応の気持ち良さは、一度ハマると抜け出せない。
最近、シンプルなジャズベにハマってる人間としても、このDual Hookの美味しさはダブルヨダレもんである。
・ミドルを強調したヴィンテージモード
・ローとハイを増強したモダンモード
そんな二種類を作っておく、脳内設定しておくだけでも、ジャズベが本当に面白くなる。
ヴィンテージモードの方では、フロントかリアに振った音も分かりやすく美味しくなるし、そこからトーンを絞ったサウンドもこれまた良い。
バキーン!と鳴らしたい場合はモダンモード。2PUミックスのジャズベのゴリゴリ感がこれまた分かりやすく映える。
その辺、新たに加わった【S.Mode】が実にブッ刺さる。
SSモードではやりすぎか、または上品になりがちだったところ、S.Modeはゴリジャリ感をいいニオイで演出してくれる。
スラップのみならず、バキバキの指弾き、ギャリギャリのピック弾き、明らかに従来のHookerより直に響く何かがある。
正直言うと、
「これフットスイッチでスルー出来ないの?その方がサウンドバリエーションさらに増えんじゃない?」
って思う部分も最初はあった。
でも使っていく内にその認識は変わる。
・主要なサウンドを3種類も4種類も本当に使い分けるのか?
・いちいち全部細かくセッティングして覚えてもいくのか?
・沢山の音と機材を手に入れる事にどこまで価値があるのか?
そんな疑問の方が大きくなっていく。
ベース本体からの音をどうしても出したいなら、Bchのスルースイッチを使えばいいし、あれこれ迷いを生む方が問題なんじゃないか、やはりそんな答えが出てくる気がする。
プリスルーしてもディスクリートバッファは通るのだから、パッシブをより美味しくそのまま出したい場合などにも、問題なく対応できる。
パッチを100個手に入れるより、時間もお金も浪費するより、
「使える音を確実に手に入れる!」
それが如何に大事か、価値的か、気付きやキッカケにも繋がるプリアンプだと思う。
指弾き用!スラップ用!
バッキング用!ソロ用!
ヴィンテージサウンド!モダンサウンド!
ミドルが大事!ドンシャリ最高!
プリプリ快感!超絶ドュリバキ最強!
「絶対使える音を二つ出す!」
シングルのプリアンプじゃ手に入らない使い分け、特化、我がまま、贅沢、どストレートでクソ安易なデュアルだからこそ、
「これが欲しかった!」
声を大にするしかない。
いやこいつあればさぁ?
もうベースは1本でいいんじゃね?
と、こんな感じのレビューでございました。
しつこいようですが、ま~ほんと、すんごいプリアンプが出来ました。
開発に協力してる身なので、試作品の音とか当初の操作性なんかも知ってます。
それこそ、Hookerのプロトなんてのも散々弾いてきたりしてるワケでして、そこからの進化具合が本気でエグいです。
トータル諸々、よくここまで追い込んだモンだと、もはや感無量。
親知らずの崩壊、抜歯から続き、死ぬほどの咳に苦しんだり、左耳が半分聞こえなくなる時があったり、しまいには左目が麻痺したり、今年はなかなか散々でもあった、わたくしポング。
そんな中でも試奏したり、何十時間と電話会議してあれこれ詰めたり、なかなか尋常ではない追い込み具合だったと思います。
多機能云々について言えば、
「偉そうにしてっけどさぁ?マルチより沢山音作れんの?たった二個とか少なくね?」
とか問われたら、
「いや、そういう事じゃねぇんだよ。」
なんて風にまぁ、言葉にするだけだとちょいと苦々な感、ほら逃げてんじゃんって雰囲気を感じる人もいるかもしれません。
実際、パッチを死ぬほど用意したい、全部瞬時に切り替えたい、とにかく沢山のエフェクターが欲しい、デジタルに管理したいって事になるとフミサウンドの回路ってのは、くそアナログそのもの、そんなモンかよって見方も出来てしまいそうです。
だからこそ、
「いや、そういう事じゃねぇんだよ。」
これがマジでブッ刺さるクオリティに昇華されている、そこを追い求めてやまないのがフミサウンドの回路だと、断言できるでしょう。
自分で音を出す喜び、快感、手応え、実感、生のそれをこれでもかと出力する為、アホみたいに追い込み、死ぬほど作り込まれています。
ハイファイワイドレンジと言うだけなら簡単。
でもその実、ただ直線的になるだけ、派手なだけでスカスカ、ベースらしい厚みや唸りに乏しい、立体感もなく音が引っ込む、大事な芯や心地よさを失ってしまう物もあります。
そういう特性には絶対しねぇぞ、もっと気持ちいいベースサウンド出すぞ、多機能にしても音が薄くなるんじゃ何も意味がねぇって、寿命削るレベルで気合入れてクオリティ上げてるのが、フミサウンド。
ジャズ向き、フュージョン向き、ロック向き、ポップス向き、ファンク向き、そういう事いちいち考えるのが面倒臭い、こっちの勝手に出来る、好きにやれる、どうとでも応えてくれる、そんな自由さが本当に楽しい回路。
冒頭の動画で使ったのは、フェンダージャパンのジャズベ。弦もダダリオのニッケル弦。大した調整もされてない吊るしの普通の楽器って感じ。
それで音を録ってみたらま~、弾いてるこっちが一番ビックリ。なんでこんな音が出ちゃうんだよ、高いベース、良いベースって何の事なんだって困惑。
あまりにも気に入ってしまった為、ジャズベ気分が高揚して新たに手に入れてしまったり、バラしてたフェンダーを元に戻したり、家にあるパーツを組み込んで一本作ったり、すっかりジャズベに目覚めてます。
いやもう、
「普通のジャズベがクソ面白くなる!」
この感覚、マジで素敵ですよ。
これまでのプリと違って完全個別セッティングが出来る恩恵、2PUのコントロールも超やりやすくなるっていう、これが本当凄いんです。
フロント、リア、両PU全開、ミックス、EQのセッティングと併せて詰めていくと、信じられないほどバリエーション広がります。
「プレベっぽさが欲しい」ってぐらいの欲だったらもうプレベ要らないんじゃないか、それらしさをどうジャズベで出すか、それより美味しいってぐらいまで詰められないか、創意工夫する方が楽しくなっていってしまうんですね。
「5万円以上するペダル」
なんて言うと、
「うわっ!高ッッ!」
なんて構えてしまいますが、
「5万円のベース」
と言うと、
「え?初心者用?安物?」
とかナメられてしまう、ナメてしまう不思議。
だったら50万円のベースを買えば価値が生まれるのか?それでも全然満足できなかったらどうするのか?My New Gearの繰り返しをずっと続けるのか?それで本当に満たされるのか?
「まだベースを増やし続けるのか?」
「君はそれで満足なのか?」
「最高の一本、Dual Hookでとことん味わってみないか?」
こんな煽り文句とかも使いたくなってしまいそうです
使える一本、本当に好きなベースとDual Hookがあれば、それだけでとんでもなく広がる、メッチャ面白くなる、追及が楽しくなる。
冗談抜きでそういう価値を持ってる、ポテンシャルを秘めてるプリアンプ。
本当に好きなベースって言うか、ほんとに超普通なベースが実はすげぇ良かった、そいつでベースもっと楽しくなっちゃうっていう、機材オタクなプライド、こだわり、無慈悲にブッ壊しに来るのも痛快そのもの。
皮肉たっぷり、音楽的カウンターパンチ、人生の味わいとコク、弦楽器の本質みたいなものを実感できるのも、フミサウンドならではかもしれません。
「アクティブ=ドンシャリ=プリアンプはドンシャリ!」っていう、そういうところからも解放してくれます。
「EQ=補正用=何もしない方がいい!」とかいう、そういう刺激ない機材とか考え方にウンザリしてる人にも、バチくそハマります。
「あなたのやりたい事を遠慮なく望むまま行ってください!」みたいなスーパーな自由度、丸投げ感、それが古く、新しく、そして楽しい。
本気でおすすめDual Hook。
超絶とんでもないデュアルプリアンプ。
深く付き合うほど広がります。
いやこいつあればさぁ?
もうベースは1本でいいんじゃね?
マジでそんな気分になりますよん。
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