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頑固ジジイとは~親戚編~

内容の中にほぼ頑固ジジイは出てきませんし、頑固ジジイのタイトルにそぐわないパーティー画像が見出しになっていますが前回の続きです。

頑固ジジイとはどのような人物なのかということについて考えていた流れで、今回は私の祖父と親戚の話についてです。


誰かわからない親戚の集まり

昔から今のような夏の季節になると「来週の〇曜日にみんなが家に来るわよ」と母に言われることがあり、「ああ、みんな帰国しているのだな」と。

この帰国というのが、祖父の子の家族(いわゆる私の伯母にあたる)です。ここの家族がヨーロッパから帰国をし、我が家に集まると昔から賑やかでした。

毎回「誰なんだ......」と思うような知らない友人や知人が何人もついてやってくるのです。それも何の知らせもないまま、当日になり彼らがやってくることを知ります。

なんせやってくる人物が多国籍なもので、幼稚園くらいの頃はまだ、誰が親戚で誰が親戚ではないのかの判断ができず、人間関係が謎で仕方がありませんでした。

ここだけの話ですが、4~5歳くらいの頃はヨーロッパ人の顔を見ながら「私も大人になったらあんな顔になるのだろうか」と勘違いしたりしていました......。


祖父の行動

話は飛んで、私が小学生だったある日のこと。私と弟で祖父の車に乗っていると、祖父が宝くじを買うというので車から降りてついて行ったことがありました。

くじは当たったようで、祖父が横にいる人物に声をかけました。
「おう、当たったか!一緒にかえに行こう!」

声をかけた人物は真っ赤な特攻服を着た暴走族の一員でした。

暴走族「はいっ!当たりました!」
祖父は暴走族と肩を組み、再度宝くじ売り場へ消えていきました。

弟が横で「お姉ちゃん......」と一言だけ呟いていましたが、お姉ちゃんも暴走族はこわい。

みなさんは、これ(暴走族に声かけ・肩を組む)をする勇気はありますか?
私はありません。

これからもありませんし、もしこれがレディースチームであったとしても、例え暴走族でなかったとしても、
真横にいた人物の肩をいきなり組んでフレンドリーになることはできないなと思うと、祖父ってすごいなと思った出来事でした。

それと同時に、血ってすごいもので、やはり伯母も同じなのですよね。
だから毎回知らない外国人が度々我が家にはやってきていたようです。


私もあんな風に

祖父のことを考える度にいつも思うこと。

それは「私も人に対してもっとフレンドリーになれないものだろうか」ということでした。

意識をすれば、初対面であれば多少はあんなふうにふるまうことはできないわけでもない。
しかし問題は、
その後からもその人と関わるだけの気力がない。

伯母まではその血が受け継がれていたのに、私たちの世代になった途端その血は途絶えてしまいました。

親戚間で見た時に、私だけ「若干祖父の要素が入っているのではないか」と言われていますが、どのあたりでそう思うのかは「なんとなく」でしかないそう。

この様子だと
単なる家から出ない海賊なのでは(もはや海賊でもなんでもないただのコスプレか何か)
と思い、受け継ぐところを完全に間違えており失笑するしかありません。


やっぱりあちこちを旅して“仲間関係を築いていくところ”が、あの海賊王の魅力であるはずです。

そういえば昔は夏休みの時期になるとそんな集まりがあったなということを、「頑固ジジイ」の流れから思い出したという話でした。

祖父の姿に理想を抱きながら、近いうちにワンピースを読んでみたいと思っています。






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