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【あらたま流きもの雑記】きものに袖を通すタイミングをやっと掴んだ一月某日【火曜日連載:2022年1月18日版】

 初めましての方、ようこそいらっしゃいました。
 二度目以上お運びの方、本日もありがとうございます。
 こんにちは、あらたまです。

『あらたま流きもの雑記』とは――
 火曜日連載で、きもの文化検定2級ホルダーのあらたまが普段着きもの生活についてアーデモナイコーデモナイと書き散らかします。
 主に普段きもの一式の紹介と解説、少々のお出かけレポートをお届けします。また、私がきものに思う事、きもの生活tipsやお寄せいただいた質問への回答が、それぞれ小話として付いています。
 ・いわゆる『映え』なきものの御提案は無いと思います。
 ・きものを着た可愛いポージングの女性は出てきません。
 ・きもので行くべき映えスポット!の御提案もありません。
 きものを普段着にしているといっても、洋服を着る日だってありますし、和の習い事経験は皆無です。
 大雑把な性格で、かなり雑な暮らしぶりのオバチャンのきもの生活の一端をお見せすることで、きもの生活のハードルが多少低くなり、きものを始めたい方の勇気に繋がることを願っております。

 だいぶ御無沙汰してしまいました。
 用意をしたはいいけれど、袖を通す暇もなく一日が終わってしまった……そんな年末年始でした。どすこーーーーいっっ(謎)!!
 きものを引っ張り出して、ウキウキして、眺めるだけ眺めてからしょんぼり気分で片付けるって、物凄いストレスだなあと今更ながらに実感しましたね。
 貪欲に、容赦なく、遠慮をしない
 これは昨年の暮らし全般における年間スローガンだったんですけども、きもの生活においては些かその志に届かなかったようです。今年はこの三つをきもの生活にスライドさせて、ガツガツ着ていきたいなあ。

 というわけで。
 本年も『あらたま流きもの雑記』よろしくお引き立てのほどを、よろしくお願い申し上げます。
 では、本文に入る前に、虎徹書林からのプチ宣伝をどうぞm(__)m

 薄気味悪い。居たたまれない。腑に落ちない。
 読んだら『気疎(けうと)い』気分になる(かもしれない)、怪奇系短編小説集(電子書籍版)。
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本日ご紹介の一式

 今年のきもの始めは七草粥を拵えた日でした。

 化繊の小紋、ムーミンのワンピースエプロン

七草粥を作る!働き者きもの

 ムーミンのエプロンは頭からスポッと被るだけ。肩紐がバッテンの形に既に縫い込まれているタイプなのですけども、これがきものの時に存外重宝しています。
 私の体格・体形にもよるのでしょうが、肩紐がちょうど襷掛けの紐のような位置にくるので、エプロンを付けると自動的に袖が家事モードに収まってしまうのです。超楽チン!
 『クロスエプロン』とか『バッククロスエプロン』という呼称で様々商品や型紙があるそうですので、気になる方はネット検索をおススメいたします。

 さて。
 今季は例年よりも寒いなあと感じているのですが、皆様いかがです?
 例年の私の冬きもの(おこもり編)といいますと、厚手の木綿単衣の下にタートルネックのヒートテック@UNIQLOを着てエプロン付けてってのが定番です。
 しかしコレだとちょっと寒いなあって思ってる今日この頃。一月でこんなですから、二月になったらまた一段と寒さ厳しく感じるんでしょうか?
 そこで一計を案じ、厚手の木綿をお休みして化繊の小紋をじゃんじゃか着ることにしました。私の手元にある化繊ものは袷の仕立てになっていて、単衣より温かいのは折り紙付き。しかも化繊ですから、ちょっとの家事で水はねしてもヘイチャラなのです(汚れたら木綿みたいに洗濯機で洗います)。

 今年はお友達ともきもので連れだってお出かけを……と考えていた矢先、なにやら雲行きが怪しいですし。
 寒さに乗じて、おうちの中でちょっとだけ華やかさをプラスするのも良いもんかもしれませんね。
 ただ一つ、厄介なのは静電気
 化繊は帯電しやすいので足元はしょっちゅう布がまとわりついてきます。そこに猫がやってくるとですね……裾周り毛だらけ、猫の毛は逆立ちっぱなし、とまあ大変なことになるのでそれなりの対策が必要ですね。トホホ。

七草粥研究2022

 薬膳の御勉強をするようになって、和の暦を読むのが一段と楽しく感じるようになりました。
 特におかゆと御味噌汁で薬膳の深掘りをやっている身としましては、年始の七草粥は研究のし甲斐がある一品です。

 私はいつも近所のスーパーマーケットで七草セットを買い求めています。昨今は近隣の農家さんが適量をパックに詰めて使いやすく仕立ててくださったものが多く出回るので助かります。

 私の好みとしましては、お米は花が開いたようにふんわりと。青菜は色鮮やかに香り高く。ほんの一つまみの塩だけで滋味深い味わい……とまあ、志だけは高いのですね(;^ω^)

 昨年のおかゆ研究で培ったものを今年の七草粥に取り入れつつ作りましたら、前述の『志』にかなり近づけた一椀ができました。

一 生米を煮込むにあたり、お水ではなく多少の御出汁
 御出汁といってもカツヲや昆布といった味も香りも強いものは使いませんでした。七草セットに入っている、カブと大根を下拵えも兼ねて先に煮出しておきました。
 刻んだカブと大根(いずれも白い部分のみ。葉っぱは取っておきます)を少量の水と日本酒で蒸し煮して、軽く青臭さを飛ばした後に水を加えて沸騰させたらベースになるスープの完成。

二 青菜は最後の最後
 スープに生米(私は楽チンしたいので無洗米)を入れ、弱火でコトコト煮込みます。ここはお好みが有るので、キッチンタイマーにお手伝いをしてもらってこまめに様子を見ます。
 おかゆが出来上がったら、青菜類をザクザク刻みます。火からおろす寸前におかゆに混ぜ込み、色がサッと鮮やかになったら出来上がり。

 我が家は私のみならず、青菜のフレッシュな香りを存分に楽しみたい派なので、塩ゆでしたり炒めたりといったことはせずに、このような作り方をしました。
 香りと旨味を立てたおかゆですと、味付けはシンプルながらコクを感じるようです。教科書通りの「親指、人差し指、中指でつまんだ量」の塩で、充分に美味しくいただけました。

 来年は七草粥にチャレンジしたい!という方の参考になれば嬉しいです(^^♪

いかがでしたか

 noteに記事を書くようになって、それなりの月日が経ちました。
 気付けば、つぶやきも含めて1000記事達成も目前。
 せっかくなので、過去に書いた記事を引っ張り出して新しい記事に彩を添えてもらっちゃおう!なんてことも考えています。
 今日の七草粥の話は、その試みの一環でもあります。
 自前コラボというスタイル自体が未体験ゾーンそのものでどきどきいっぱいなのですが、過去の記事を振り返ることで自身の心の変遷や世の中との向き合い方の変化なんかもわかってしまうのかと思うと、なかなか面白いかもしれないなあと期待で胸が膨らみます。
 ちょっと前までは「きものっておばあちゃんになったら着るものでしょ?」なんて、きょとんとした顔で不思議そうにしてる女の子はたくさんいました。今では自由な発想で、フリルやリボンをあしらったりして、楽しくきものを着てる方がいらっしゃいます。それも女の子だけでなく、老若男女ですよ?
 世の中なんて、知らない間にザザーっと変わっていくもの。当然、そこに向き合う私も変わっていくでしょうからね。人の根本は変わらないなんて仰る向きもありますが、それならば、変わらない部分と変わる部分の共同作業の妙味を楽しむのもまた一興なんじゃないかなあ。
 ナンチャッテ(^^♪

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 それでは。
 最後までお読みいただいて、感謝感激アメアラレ♪
 次回もお楽しみに、バイバイ~(ΦωΦ)ノシシ

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