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#今だからできること #Pomaloだからできること

Photo: Getty Images

おはようございます。
エディトリアルチームの西尾です。

東京都からの外出自粛要請が出された先週末、みなさんはどのように過ごされましたか。

月曜に届いたショッキングな訃報、先行きの見えない不安感、満開の桜を愛でられないもどかしさ、(はたまた残り2ロールのトイレットペーパー……)、いずれにせよ気持ちは落ち着かない状況ですね。

そこで今回は、世界が一丸となってコロナウイルスに立ち向かわなければいけない今、ファッション業界で起きているアクションの中から、いくつかポジティブなものをピックアップして紹介したいと思います。

■「LVMH」がハンドサニタイザーを生産し無償提供

参考:WWD JAPAN.COM

「LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン」は、「ディオール」や「ゲラン」「ジバンシイ」などの香水の生産拠点でハンドサニタイザーを生産して無償提供することを発表。また、同社はフランス政府が医療従事者への供給に尽力していることを受けて、自社のグローバル流通ネットワークを駆使し中国からマスク計4000万枚を確保した。

■アルマーニグループが、医療用オーバーオールを製造

参考:fashionsnap.com

アルマーニグループは、医療従事者のためイタリアの全ての自社生産工場で使い捨て医療用オーバーオールの製造を開始。また、イタリアの新聞社に広告を出稿し、医療従事者に向けて励ましのメッセージを掲載。

やはり先人を切って動いているのは、世界的なトップブランドです。
こんなときこそ、“真のブランド力”が問われる、それにしっかりと答えてくれる姿はなんとも頼もしいの一言。

国内では、「東京コレクション」の中止を受け、以下のような動きも見られました。

■PR01.による「SAVE THE FASHION WEEK」

“ランウェイを一人でも多くの人に観てもらいたい、こんな時だからこそファッションの素晴らしさに触れてもらいたい”との想いから、PRエージェンシーであるPR01.が企画。期間中、特設サイトでランウェイやデザイナーインタビューを配信。
*〜3月29日(日)の期間終了後も、特設サイトはアーカイブされ閲覧可能。

人が集うことが許されないこの状況下、無観客でのショウの実施とデジタル配信は各所で行われており、これを機にいっきに加速しそうな気配です。

そして、各国の外出禁止令により、自宅から出ることができない人々に向けてこのような企画も。

■「リーバイス®」によるLIVE配信プロジェクト「5:01® LIVE」

カリフォルニア州に本社のある「リーバイス®」が、月〜金の17:01にインスタグラムアカウント(@levis)からライブを配信するプロジェクト「5:01® LIVE」をスタート。添えられたハッシュタグは#UseYourVoice。

これまで、カリ・ウチスやブラック アイド ピーズのタブー等、ブランドと親交の深いアーティストが登場しパフォーマンスしています。これは必聴!

未曾有の事態の中で増す、ブランド・企業への信頼感と共感

いくつか挙げたファッション業界のグッドアクション、みなさんはどう感じたでしょうか。

私は「LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン」のニュースを聞いた後、同社のバッグが一層素敵に、威厳ある佇まいに感じられました。
また、粋なライブ配信企画に「リーバイス®」が愛され続ける理由を垣間見たような気もしました。
(コロナウイルス問題が収束したらフォローをはずすなんて行為はできない、という気持ちにもなるものです……)

もちろん、ここで紹介した事例は、マーケティング戦略というよりは、未曾有の事態の中で絞り出された智慧という側面が大きいと思います。
でも、そこに信頼感や共感が生まれていることもまた事実。
そう、今こそ、ブランド・企業の心意気を見せファンを獲得する好機でもあるのではないでしょうか。

「#今だからできること」を考える

そして、もうひとつ。このような状況の中、どうしたってファッションはファーストプライオリティではありません。それでも、今できる何かを探して行動するその姿勢に私は大いに励まされました。

Pomalo、ひいてはPomaloで編集として働く自分は、このような事態の中では何も役に立てない存在なのではと実は少し落ち込んでいたのですが、そんなこともないかもしれない、と!

今、インスタグラム上では、「#おうち時間」というハッシュタグと共に、家で過ごす時間を楽しく、穏やかなものにする小さなアイディアがシェアされています。「#イラストレーターだからできること」というハッシュタグでは、学校が休みになってしまった子供たちのために塗り絵が提供されており、料理家はレシピを、ヨガインストラクターはストレッチ方法をと各々がスキルや知識を差し出しています。

私たちも“デジタル☓編集”を掲げている会社だからこそ、できることがあると思うのです。たとえお店に足を運べなくても、デジタルの力でブランドと顧客をつなぐことができるのではないか。そして、積み重ねてきた編集力とアイディアで、今伝えたいことをより伝わるかたちに変換し届けるお手伝いができるのではないか。そう考えています。


「#今だからできること」「#Pomaloだからできること」

そんなハッシュタグを掲げ、この鬱々とした日々の中に、小さな感動や楽しさを届けること、それが私たちに出来るグッドアクションであり、逆境を切り開く鍵であると思っています。