シェア
南天
2024年4月30日 13:04
数日後、グッダはミントを喫茶店に呼び出した。「ホット二つ」「話ってなあに?」「…分かってると思うが…」「…ここ、懐かしいわね。初めて私があなたを連れ出したのがこの喫茶店だった。その時もコーヒーも頼んで…ああ、あの日は暑かったからアイスコーヒーだったわ」「……」「あのお友だち、レックス…先生よね?人間絶滅仮説で有名な」「…そうだ」「良かったわね」グッダはミントの顔
2024年4月26日 23:04
大学のカフェスペース。レックスがカウンターからカップを2つ、テーブル席に持ってくる。「まあ、コーヒーでも飲んで落ち着くといいさ」「ありがとう、レックス…」「朝から大変だったな」「騒がせてすまん」「いや、いいんだよ。それにしても、困った人だね」「……」グッダの別居中の嫁、ミント。グッダは数年前に結婚したのだが、彼女の浪費癖、浮気性、虚言癖を理由に、結婚してすぐグッダが別居
2024年4月25日 11:04
アニマーリア大学人間学部棟。朝早くからグッダは自室で論文の添削を行なっていた。ドアをノックする音。鍵を開けてドアを開いた途端に抱きつかれる。「久しぶりグッダ〜!」「おい…!職場には来るなってあれほど…!」「近くに用があったんだもの〜たまにはいいでしょ?」「近くに用?どうせ朝まで呑んでただけだろ…酒臭い」「えへへ〜」別居中のグッダの妻、ミントだった。------