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(外国語報道を読む)オイラト・カルムイク人民会議がカルムイク共和国独立宣言

「カルムイク共和国独立へ?」

〜ロシア連邦は瓦解するのか?新しい「ソビエト崩壊」がやってくる?〜

私たちは一九九一年以来、人生で二度目の同連邦の崩壊を見ることになるのだろうか?カルムイク共和国で「独立宣言」が登場。ただし、カルムイクの共和国議会で採択されたのではなくオイラト・カルムイク人民会議の活動家により草稿されたものらしいので公式にカルムイク共和国がロシア連邦の一員であることを止めるものではようだ。また、ヴラディミル・ドヴダノフ(Владимир Довданов)のようにロシアにはおらず、カルムイクを去りリトアニアで暮らすカルムイク人のような人物もいる。


"Мы хотим, чтобы нас уважали(我々をリスペクトしてほしい)"

しかしながら、部分動員をトリガーとしてバシュコルトスタンやカルムイク、チェチェンなどとロシアが権威と権力で封じ込めてきた民族運動が表面化してきていることは間違いない(1)。タジキスタンのラフモン大統領がプーチン大統領に対して「小さな民族・国家に敬意を払いなさい」と忠告していたことが脳裏に蘇る。しかし、タジキスタンの忠告に対しロシアは相変わらず、EUの指摘によればクリミア半島でクリミア・タタール人など、非ロシア系民族の徴兵を進めているとされる(2)。

ロシアは間違いなく変わらなければならない。変わらなければ連邦は崩壊して、最悪ロシア共和国という貧相な国家が残るだけになる。ロシアが核を使ったとしても相互確証破壊によりロシアは同等の報復を受けるはずだ。そういう点でロシアは"積み"ではないか。

加えて、内部での独立運動は致命的だ。もし連邦構成国がクレムリンから離反する動きをするのなら、ウクライナがチェチェンのイチュケリアを承認したように(3)、独立をしたい国々を西側が独立承認を立て続けにしてしまえば良いのだから。ロシアはその時どうにもできなくなる。「XX民族やXX語話者が迫害を受けている!」というのは誰かが使った手段でもあるからして。

ウクライナでは冬との戦いが始まった。冬が終わって春が来る頃にもしかしたらまた、地球儀が大きく変わる時が来るのかもしれない。

参考:

(1)バシュコルトのナショナリストによる抵抗運動が始まる

(2)

(3)「ウクライナ議会、チェチェン共和国イチュケリヤを独立承認する」

Photo 235640619 / Elista © Pavel Demin | Dreamstime.com



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