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【開催レポ】言葉にすることから始まった新プロジェクト

こんにちは。ちひろ@自由七科です。

今回は2023年9月のランチタイムセッションのレポート。ゲストは前回に引き続き、女性経営者・フリーランスのためのオンラインコミュニティ「ホクレア」を主宰されている小野梨奈さん。後編となる今回は、ホクレアや新規プロジェクトDEATHフェスについてお話を伺いましたよ。


WEBメディアからオンラインコミュニティへ

女性フリーランス100人にインタビューすると決めて始めたWEBメディア「Rhythmoon(リズムーン)」。2009年のオープン以来、約10年かけて100人インタビューを実現し、その後、2021年に女性経営者・フリーランスのためのオンラインコミュニティ「ホクレア」を立ち上げました。なぜ、やったことのないオンラインコミュニティを立ち上げることにしたのでしょうか。

梨奈さんが独立した2009年にはまだメジャーではなかったフリーランスという働き方もその後、じわじわと広がり、認知度も上がっていきました。それと同時に、必要なサービスやプラットフォームも立ち上がっていったそうです。そのなかで、Rhythmoonとしてできることはないか、模索するようになったと梨奈さん。そしてコロナ禍に突入します。

梨奈さんの周りでも、急に仕事がなくなったという話を耳にすることが増えたそう。外出もままならなくなり、今こそフリーランス同士で未来を考えていけるような場が必要なのではと感じたことが、オンラインコミュニティ立ち上げのきっかけでした。

仕事が不安定になる中で、やはり複数の事業の柱をもつことがフリーランスにとって大事だと確信した梨奈さん。しかしなかなか、経営者的な視点をもって話せるような自分と近しいマインドの人が見つけられなかったそうです。「より密に情報交換をしながら、互いに自律を応援し合えるようなコミュニティをつくりたい。」という思いが梨奈さんをホクレア立ち上げへと動かしました。こうして2021年10月、女性経営者とフリーランスのためのオンラインコミュニティ「ホクレア」が誕生しました。

異なる温度感でもここちよくいられるホクレア

現在は約20名のクルーが参加。
業種や職種も多種多様。独立したばかりの人、フリーランス歴の長い人など立場も様々です。
入会は年4回(1月4月7月10月)受付。

設立から2年、試行錯誤しながらようやく自分が思い描いてきた場をつくれるようになってきたと梨奈さん。ホクレアの特徴は、カリスマやスターがいないこと。誰かに教えてもらうのではなく、互いに学び合うスタイル。

毎週の目標を宣言しその進捗をシェアしたり、ヨガの朝活や読書会があったり、いろいろな活動がありますが、どれに参加するかは自由。「気合いを入れて新規事業を立ち上げる」という人や「今はそれほどガツガツせずに、ゆるく繋がっていればいい」という人も。コミュニティに求めるものは人それぞれ。全部のニーズを満たそうとせず、ある程度自主性に任せながらコミュニティを運営されているそうです。

コミュニティを始めて思うのは、言葉にすることの大切さ。たとえば梨奈さんは去年のホクレアの1周年記念イベントで「来年はベトナムにワーケーションに行く」と宣言されたそう。言ったときは「本当にできるのかな?」と思っていたそうですが、「言ったからやろう!」に変わり、見事今年の9月に実現されました。特に大きな理由がなくても宣言して、実現する。そうすると、「やる前にはわからなかったけどやってよかった」というものがいろいろ得られるのでは、というお話をしました。

新プロジェクト「DEATHフェス」

DEATHフェスとは
テーマは「生と死のウェルビーイング」。高齢化社会の次に訪れるとされる多死社会において、「死」をタブー視することなく、年代や状況によらず多くの人が死と向き合い自分ごと化して捉え、そこから「今」をどうよりよく生きるかを考える。2024年4月14日(よい死の日)に開催する。

梨奈さんは、非営利型株式会社Polaris取締役ファウンダーであり、合同会社メーヴェ代表でもある市川望美さんと共同代表を務める。梨奈さんと望美さんは、子育て広場で出会い、もう10年を超えるお付き合いがある。

梨奈さんが今年から始めた新プロジェクトが、「生と死のウェルビーイング」をテーマにしたDEATHフェス。Polarisファウンダーの市川望美さんと共同で進められています。

そもそも、このプロジェクトが始まったきっかけは、Polraisと長野県飯綱町が2023年2月に共同で開催したワーケーションプログラムに、梨奈さんが参加し、「堆肥葬を実現したい」と語ったことでした。(ここでも言葉にすることの力が!)

ちょうど、お母さんとお姉さんが経営するミシンカフェでエンディングドレスをつくる事業ができないかと考えていた望美さん。2人は意気投合し、エンディングにまつわるプロジェクトがスタート。その後、堆肥葬のスタートアップ企業の視察にシアトルを訪れたり、生前葬のイベントに参加したりしながら、DEATHフェスの企画を進めているそうです。

死を考えることが「今」を考えることに繋がること。エンディングを通して見えてくる家制度のしがらみや宗教のこと。そして環境問題も。エンディングには様々な切り口があり、世界がぐっと広がったという梨奈さん。新しいテーマが見つかった感じでとてもワクワクしているそうです。

元気の源は、やりたいことを同時進行でやること

実は梨奈さんは、プライベートではガチで卓球をしていたり、3人の子どものお母さんでもあります。もちろん他の事業もあり、稼ぎも自分の興味関心も暮らしも、あちこち行き来しながら暮らし、働いている梨奈さん。

とても忙しそうに見えますが、モットーは「やりたいことは全部やる」。その代わり、やりたくないことはやらない。ストイックになりすぎず、無理をしないで働くことを大事にされているそう。むしろいくつも同時に動いていることがストレスのない暮らしに繋がっているとのこと。

2回に渡って伺った梨奈さんのライフキャリア。好奇心を大切に突き進むピュアな梨奈さんの姿がとても素敵でした。

さて、次回のランチタイムセッションは10月30日(月)12:00~12:50。テーマは現在準備中です。次回もお楽しみに。

アーカイブでは、梨奈さんのベトナムワーケーションのお話など、全編をお聞きいただけます。

DEATHフェスについて、もっと知りたい方はこちらをどうぞ。

直近のイベントは、10月2日(月)19:00~21:00、
シアトル・堆肥葬スタートアップ視察報告会 <DEATHフェス カウントダウンイベント Vol.1>。絶賛お申し込み受付中です!
※ハイブリッド開催

▼前編はこちら


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