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発達障害って何だろう


発達障害とは何か?

発達障害(自閉スペクトラム症(ASD)、注意欠如・多動症(ADHD)、学習障害(LD)など)は、生まれつきみられる脳の働き方の違いによって、行動面や情緒面に特徴がある状態です。

  • 自閉スペクトラム症(ASD)

    • 社会的なコミュニケーションの苦手さや、行動パターンや興味の限定などに特徴づけられます。

    • 傾向や特性の出方は人それぞれですが、他者との関係を築くことが苦手であったり、人の表情やジェスチャーなど非言語的情報の理解が難しかったり、こだわりの強さや、感覚の過敏さがある方がいらっしゃいます。

  • 注意欠如・多動症(ADHD)

    • 不注意、多動、衝動性の3つの特性に特徴づけられ、これらの特徴が複数の場面で持続的に認められます。

    • 注意を維持することが難しく、なかなか集中できなかったり、じっとしていることが著しく苦手であったり、行動を抑制することが難しく衝動的に行動してしまうことで、日常の困りごとにつながってしまうことがあります。

  • 学習障害(LD)

    • 全般的な知的発達に遅れはないものの、特定の学習領域において、明らかに習得に遅れがあったり、活用ができなかったりすることに特徴づけられます。

    • 「読み」「書き」「計算」「推論」の基礎的な能力のうち、1つ以上の能力で困難を示します。

以下のチェックリストは、一般的に発達障害の方が抱えやすい問題や困りごとをリストアップしたものです。

発達障害❓大人の方へのチェックリスト

  • 人とうまく接することができない

  • 周囲の人からどう思われているかが気になる

  • 突発的なイベントや、予想外の出来事が起こると対応が難しい

  • 職場や家庭で同じミスを繰り返してしまい、自己嫌悪に陥る

  • 優先順位をつけるのが苦手、やることが多くなると混乱したり忘れてしまう

発達障害❓お子さんに対する保護者の方へのチェックリスト

  • 友達と仲良く遊ぶことや集団行動が苦手で、興味があることに熱中している

  • 予定が変更になったり、思い通りにいかなかったりすると怒ってしまう

  • 学校や自宅などで勉強に集中できない、ゲームばかりしている

  • 部屋の片づけが苦手、忘れものが多い、時間通りに登校できなくて困っている子どもを叱ることが多く、自分を責めてしまう

間違って発達障害などを疑われるケース⚠️

発達障害を疑われたことがあるけれども、文化的な移行や、環境の変化を体験された方が、一時的に同じような行動や言動をすることもあります。
例えば外国からの引っ越しや、常識やルールを含む急激な環境の変化などが挙げられます。

困りごとを解消するためにできること

このような状態にある方々は学校や職場などの適応に苦労したり、困りごとを抱えがちです。
まず、自分の特徴として正しい状態を知り、何が可能なのかを考え、困りごとを減らしていくことが役に立ちます。

まずできることとして、いくつかの方法をリストアップしてみました。

  • 医療機関への受診

医療機関や学校、福祉において治療やサポートを受けるため、発達障害かどうかを医師に診断してもらうことができます。

  • 心理検査の受験

まずは自分自身の傾向や、本当に症状があるかどうかを知るため、心理テストを受けることができます。また、診断や治療を受ける際、多くの医療機関が心理テストを基準として採用していますので、医師に会う際や会った後に診断・治療プランを考えるのに役に立てることができます。 

どんな検査があるか、知りたい方は下記をご覧ください🔽
 心理テストについて詳しくみてみる

  • カウンセリング

自分の特徴を知ったり、心理教育で学びを深めたり、心理検査やペアレント・トレーニングをしたりすることで、得意なところや苦手なところを理解することができます。
また、職場、家庭、保育園、幼稚園、学校などの環境を調整しながら、強みや自分らしさを発揮する方法を一緒に考えていくことで、日常生活の困り事を軽減していきます。

発達障害にお困りの場合には、診断への不安を抱いていらっしゃる方、
診断されることで自分や周囲の人の理解が深まったり、必要な制度を利用できたりして安心される方など、様々です。
カウンセリングでは、それぞれのニーズを大切して、みなさまの気持ちに寄り添い、一緒に考えていきます。

次の記事では、自分や家族が発達障害かもしれないと思ったらどうするかについて、書いてみたいと思います。

文責:湯浅紋(臨床心理士・公認心理師・心理学博士)

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