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香港旅行の忘備録(2023.12) Part.2 Day.1

 香港旅行記、第二弾!前回は長々と出発前の話しを書いてしまいましたが、今回からは一日の出来事を時系列で書いていきたいと思います。
 出国~一日目の夜までです。


出国

 今回の旅は、日本を夕方出発して香港に夜到着の便でした。16時発で、マイナス一時間の時差があるので、香港到着予定時間が19時。
 香港は空港から市街地までエアポートエクスプレスなら30分以内なので、19時-20時着でも治安的には全然問題無いと思う。エアポートエクスプレスの駅は空港の到着ロビーに直結しているし、市街地に出てしまえば夜まで観光客が溢れているので(尖沙咀・中環あたり)女性のひとり旅でもそこまで危険は感じなくて大丈夫。

両替について

 手持ちに香港ドルが全くなかったので、念のため日本の空港で一万円分両替をした。大体1HKD=20JPYくらいで考えていたら、1HKD=21JPYくらいだと言われて、一万円だと500HKDに少し足りなかった。最後に旅行した時は1HKD=16JPYくらいだったので、分かってはいたけど、だいぶショックを受けた。ちなみに余談だけど、両替所の掲示板で1GBP=192JPYになってて、これは本当に膝から崩れ落ちるくらい衝撃を受けた。
 ただ、一番レートの悪い出国ゲート前の銀行で両替したので、実際カードの請求などは1HKD=19JPYくらいだった。
 香港は街中にもたくさん両替所があるし、レートも良いらしいので必要ない人はわざわざ日本で両替しなくても良いと思う。

飛行機について

 今回は香港エクスプレスに乗ったけど、まぁLCCだなぁと言う感じ。コロナ前も香港に行く時はいつもこれに乗っていたので、特に問題はなし。
 荷物は帰りに増える事を考えて、チケット購入時に20KGの預入荷物を往復分追加している。
 機内持ち込みは、小さなバッグと規定の大きさの7kg以内荷物の計2個までが航空券に含まれている。100mlを越える液体物や、重量7kgを超えなさそうな人は預入の追加購入はしなくても大丈夫。私はいつもシャワージェルやボディクリームなどを買うので、当たり前に機内持ち込み出来ないので預入一択だ。
 ちなみにLCCなので、ブランケットやドリンクのサービスは全く無い。モニターもエンターテイメントも無し。なんならリクライニングも無し。あと一番驚いたのが、香港の入国カードの配布が無かった。前は貰えていた気がするけど、香港在住の人が自動化したからか?念のため聞いてみても、持っていないと言われて終わった。
 16時発の遅めの飛行機だったからか、日本人の乗客は少なくて半数以上が中国人(香港に帰る人?)だったように思われる。座席はほぼ満席で、円安効果でインバウンド増なんだろうなぁと思った。

入国

 いよいよ、香港国際空港に到着。嬉しいことに、予定時間より30分近く早く到着した。
 香港の空港はめちゃくちゃ大きなハブ空港なので、到着ゲートによっては電車に乗って移動が必要になる。香港エクスプレスはLCCらしく(?)端っこのゲートなので、電車に乗ってイミグレーションに向かう。ちなみに、この辺りから空港の無料Wi-Fiに繋げられるようになる。特にIDの登録などなく簡単に繋げられるので、必要な人はこの辺で繋いでおくと良い。

入国審査について

 その時の飛行機の到着状況によると思うけど、今回はそこまで混んではなかった。
 入国カードを書いてなかったので、ゲートの前で書く。複写式の小さな紙で、一人一枚必要なので各々記入する。香港での滞在場所や乗って来た飛行機の便名が必要になるので、ホテルの住所を準備しておくのと、搭乗券を手元に持っておくのを忘れずに。バゲージタグや搭乗券は、念のため帰国するまで全部取っておくのがおすすめ。
 入国カードを書いたら、旅客の列に並ぶ。大体10分ちょっとくらいだった。国によっては家族であっても一人ずつしか通れないけど、香港は家族であれば一緒に通ることが出来た。特に聞かれることもなく、笑顔も愛想も勿論なく、無事に入国。入国カードの複写されたものが出国カードになっているらしく?この時に返されたものは、帰国まで無くさないように注意する。それと、入国スタンプ変わりなのか?一枚の小さな感熱紙も挟まれるので、それも無くさないように。

市街地へ

 無事入国して預入荷物をピックアップしたら、いざ市街地へ。エアポートエクスプレスの乗り場はずっと案内の看板があるので、それに沿って進む。実は、空港からエアポートエクスプレスに乗るのは、これが初めて。コロナ前は市街地の主要なホテルを回ってくれるシャトルバスがあり、いつもそれに乗っていた。日本から予約出来るし、宿泊ホテルまでつれて行ってもらえるし、運賃も安かったのでとても重宝していたけど、なんと今は休止?中止?になっていてとても残念。
 時間がかかるけどシャトルバスを利用していた点の一つに、エアポートエクスプレスの九龍駅が不便というのがある。
 私がいつも滞在する九竜半島側の中心は、尖沙咀である。九龍駅から尖沙咀までは、スーツケースを持って歩くには離れすぎているし、MTRに乗るとしたら最大2回乗り換えが必要になったり。とにかく、いや、なんで?という不便さ。
 私はタクシーが苦手で、大抵は公共交通機関(しかもスーツケースがある時は基本はMTR)で賄いたいと思っているので色々考えたが、夜なのもあり九龍駅からはタクシーに乗る事にした。

SIMの入れ替えについて

 九龍駅まで25分弱。車内は無料Wi-Fiが問題なくつながるので、ここでSIMの入れ替えを行った。最近のiPhoneはe-SIMに対応しているので、色々な手間やリスクを考えるとe-SIMの方がおすすめだと思う。私もe-SIMを買ったつもりだったけど、間違っていたみたいで(笑)アナログに入れ替えを行った。
 電源を落としてから付属のピンでSIMケースを開けて、日本のキャリアのSIMを取り出す。これは絶対無くさないように、帰国まで大切に保管しておく。ケースに現地用のSIMを入れ替えたら、また電源をつける。そのままアクティベートが始まるけど、特に難しいことはなく案内に沿って操作していくだけだ。無事に終了したら、いつもと同じようにスマホが使えるようになる。
 ここで注意なのが、日本での電話番号が使用できなくなる事。電話番号とういのはSIMに割り振ってあるものなので、前回紹介したSIMの場合は、電話番号での通話が出来なくなる。
 私は特に日本からの連絡も、こちらで電話番号で連絡する事もないので問題ないが、もしそういう事情がある人は注意が必要である。ちなみに、LINEやFacebookでの通話は出来る。

九龍駅のタクシー事情

 この時点で八時くらい。空港を出るのがそれくらいになるかな?と思っていたので、嬉しい。
 九龍駅で降りたら改札があるので、オクトパスカードやQRコードをタッチする。そのまま看板の案内の通りに、タクシー乗り場に向かう。乗り場は室内にあって、インフォメーションみたいな席に係員が座っていた。高速バスの乗り場みたいに左右に沢山の乗り口があって、待つ人は一列に並んで、タクシーが着いた順番にそこから割り振られるようだった。今回は全然待っている人はいなかったけど、多い時はかなり並ぶのかもしれない。
 1分もしないうちにタクシーがやってきたので、乗り込む。タクシーの運転手さんはどんな人でも簡単な英語の単語で喋ってくれるので、こちらも宿泊ホテルを英語で伝える。まぁ、笑顔とか愛想はもちろんない。
 これは香港の特徴なんだけど、何かを訪ねた時とか話している時に、笑顔だったり愛想が良い事はほぼない。人によるとも思うんだけど、日本だと話しかけた人が愛想が悪いと「まぁそういう人もいるよね~」と、そちらの方が例外的に感じるけど、香港は逆で、愛想が良いと「あ~こういう人もいるんだね~」と感じる。特に、金銭が発生しない問い合わせ(駅のインフォメーションやショップでの在庫の有無)は、マジで不愛想。
「これある?」
「無い」(食い気味)みたいなのが、普通。
 まぁ、それが普通というか、そういうもんか。と、慣れるしかない。ただ、金銭が発生する時の押しの強さは逆に凄いので、そういうのに負けない気持ちも大切。
 私が香港を好きな理由の一つに、エネルギーが凄いっていうのがあるんだけど、当たり負けしないように頑張るしかない。
 話しが逸れたけど。とにかく、超不愛想な運転手さんの、サスペンションが終わっているタクシーに乗って市街地に向かう。
 九龍駅から尖沙咀のホテルまで、52HKDだった。夕方の混んでいる時間で、10分程度だった。最終的に表示されていたメーターの料金+10HKDくらい支払ったので、スーツケース2個をトランクに入れたからか、駅の乗り場から出発した追加料金か、なにかが加算されたようだった。
 スーツケースがなくて、もう少し早い時間に着く便だったら空港から(尖沙咀に行く)バスに乗るか、九龍駅からMTRに乗り換えるか。そういう選択肢も全然あり得ると思う。

九龍酒店

 私が泊まるホテルは、尖沙咀駅に直結した九龍酒店だ。ペニンシュラホテルの裏側で、あの有名な重慶大厦にも近い。高級ホテルに近いと、道に迷ってもそこを目指して帰って来れるので、便利である。
 立地の割りに値段が安いので、まぁ客室はそれなり。バスタブはあるけれど、ゆっくり肩までつかるのは到底無理。設備も古いので、全体的な埃っぽさと掃除の行き届いてなさはある。あと、人が多くてロビーは常に人で溢れかえっていた。
 好みの問題だけど、私は香港ではある程度のランクの中でなら、結構立地を重視する。
 観光というより買い物・食事が主なので、購入品をホテルに気軽に置きに行けるのは大きい。特に香港ではブランド品や化粧品を買う事が多いので、それを持って満員のMTRを乗り降りするのはしんどい。
 香港には大量のホテルがあって、上を見ても下を見てもキリがないので、予算と自分の好みのバランスを見ていい感じの所を見つけると良い。
 ただ、私は宝くじが当たったら、絶対にRosewood Hong Kongに泊まる。

Day.1 夕食

Mak's noodle

 チェックインして落ち着いたら、夜ご飯を食べに出る。思いのほか早く着いたので、チェックしていた近くのMak'Noodleへ。ホテルから歩いて5分くらい。海老ワンタン麺が有名な、ミシュラン掲載のお店らしい。時間によっては結構並んでいるけれど、夜の9時くらいは思ったよりスムーズに入れた。
 海老ワンタン麺と海老の乾燥卵がかかった汁なしの麺、それと青菜のオイスターソースかけを頼んだ。

海老ワンタン麺


 香港あるある、器が小さい。小さ目のどんぶりに、もりもりに麺が入っている。あと、何故か海老ワンタンが全部麺で隠されている。インスタグラマー泣かせ。
 香港ではあちこちで海老ワンタン麺が食べれるが、お店ごとに特徴がある。こちらは麺のコシが強くて、ザラッとした舌ざわりがする。海老ワンタンは大きくて、中身の海老のカットも大きい。
 これは香港全体の特徴なんだけど、ワンタンの中身は叩いた海老じゃなくて、ぶつ切りもしくは割とそのままのエビが入っている。海老をそのまま皮で包んだみたいな?感じなので、プリップリで食べ応えがあって本当に美味しい。麺も特徴的で、よく言われるのが輪ゴムみたいな、っていう。まさにその通りで、半透明の黄色味がある麺で、細くて弾力がある。これは好き嫌いが分かれるらしいけど、私は今もうすでに、また食べたくなっているくらい好き。

乾燥蝦子の麺


 海老の乾燥卵がかかった麺は、本当にシンプル。茹でた麺に赤い粉みたいなのが降りかかっている。その赤いのが乾燥した海老の卵らしい。蝦子という名前で、瓶詰で売られている事もある。味は、カラスミみたいな。乾燥した魚介類の独特のうま味と、個人的にはちょっと苦み?を感じる。汁なしなので更に麺は固い。噛んでも嚙んでも口の中で麺の原型が残っている。香港を嚙みしめているような、4年ぶりのこの味に感慨深い気持ちになった。

青菜のオイスターソースがけ


 あと、青菜のオイスターソースがけ。これもとってもシンプル。季節の青菜を茹でたものにオイスターソースがかかっているだけ。今回は多分カイラン菜かな?ブロッコリーとスティックセニョールの真ん中みたいな。癖も無く食べやすくて、甘くて旨みの強いオイスターソースが合う。
 3品で3000円くらい。全体的にポーションは小さいので、こちらのお店は結構お高めのお店に感じる。

イルミネーション

 イギリス統治の名残りなのか街中がホリデーで煌びやかだったので、ホテルに帰る前に、ペニンシュラのイルミネーションを見に行くことにした。正面玄関から見ると、シャネルのネックレスがかかっている風に見える。ペニンシュラは、ロビーのツリーも飾りつけも全部シャネルだった。
 気温は21℃で、夜でもスウェット一枚で暖かく感じる。その中でよく聞くクリスマスソングがあちこちから流れていて、不思議な感覚だった。
 防犯面から、旅先で夜出歩くことはほとんど無いんだけど、香港は本当に全員が楽しそうで、しかも暖かくて、夜景は過剰に輝いているし、あまりの浮かれっぷりに、大人の夢の国だなぁ~と思った。

ペニンシュラのツリー
ペニンシュラ正面玄関


 ペニンシュラの正面でシャネルのライトアップを見て、道路を渡って対岸の夜景を見ながら、K11のディオールのツリーまで歩く。ディオールのツリーとメリーゴーランドの周りには人だかりができていて、みんな楽しそうに写真を撮っていた。

DIORメリーゴーランド
香港島の夜景
DIORツリー


 中国の女の人は、ポージングと撮る枚数が素人離れしていて大好き。ずっと撮ってる(撮られている)し、ポーズもピースとかそういうのじゃなく、オシャレな立ち姿を永久に撮ってて面白い。
 わらわら写真を撮っていたら、すっごくふわふわの富裕層っぽさの凄いチャウチャウ?が一匹やって来た。首輪もリードもなく、一匹でトコトコやってきてツリーを前にポーズを取り始めた。あまりの可愛さに、周りの人たちも騒然となって撮影会が始まった。多分月の生活費は私よりも高いんだろうなぁと、吠える事もなく静かにポーズを取り続けるワンちゃんをしばらく眺めた。

富裕層なワンちゃん

ハーゲンダッツ指数

 気が済むまで写真を撮ったので、コンビニでアイスを買って帰る。香港は日本から撤退したハーゲンダッツの店舗があるから行きたかったんだけど、残念ながら閉店時間が過ぎていたので、コンビニで買う事にした。
 香港のハーゲンダッツはフランス製らしく、日本で食べる事の出来ないフレーバーがあるので必ずチェックするようにしている。前回食べたラベンダー&ブルーベリーが美味しかったので、今回も何か無いかなぁと探したけど思ったよりも日本からの輸入ハーゲンダッツが増えていて、7割くらいは日本語のものになっていた。
 あ、ピエールエルメコラボは売っていた。結局ブルーベリータルトと栗のタルトを買った。日本のコンビニで売っているサイズより若干大きかったけど、なんと1個600円越えだった。

600円超えのハーゲンダッツ


 世界の物価をマクドナルドのビッグマックではかる「ビッグマック指数」というのがあるけれど、ハーゲンダッツ指数で考えると相当な物価の高さ。まぁ、美味しかったんだけどね。

 こんな感じで一日目は終了。夜着の便なのでほとんど何もしていないけど、香港の治安の良さ故イルミネーションや夜景を見に行ったり、フラフラとアイスを買いに行けるので、それなりの一日目だった。
 二日目は朝から予定が目白押しなので、シャワーを浴びて即就寝。ちなみに、旅先でのスキンケア関係についてはまた別途まとめたいと思う。とにかく、乾燥が大敵で保湿命。

 それでは、次回二日目編で。




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