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”休み力” 立ち止まることが成長につながる

 育児休業に関する記事を書き終えたところで、「なぜ、男性は育児休暇を取得できないのか」について改めて考えてみました。というのも、育児休業取得についての情報やコンテンツはたくさんあり、社会的にも注目度が高いにも関わらず、noteやYoutubeなプラットフォームで数値化しているものを調べると、あまり人気がありません。noteであれば育児休業取得についてよりも、出産体験や育児についての記事が多くの支持(スキの獲得数)があり、Youtubeでは、とあるチャンネル内で男性の育休取得の回は再生回数がを少ないことに、疑問を持ったからです。

なぜ、育休取得の情報が男性に届かないのか 

 そこで、妻に尋ねたところ、「そもそも、取ろうという概念がないんじゃないの?」と返答がありました。なるほど、やはり育児休業取得については様々なハードルがあり、その考えに至らないのは理解できます。では、そのハードルの正体とは何なのでしょうか。さらに、正直なところ妻は育児休業を夫にとって欲しいのか、ということを改めて聞いたところ、「場合による」とのこと。理由として、夫が育児休業を取得すると、家計として収入が減るため、その余裕がないというのが一つ。もう一つは、休業によるキャリアの損失で、仕事のチャンスを失うというのもそうだし、将来的な収入という観点でも昇進が遅れることは直接的に影響が出ることがあがりました。

仕事を休むことが、収入アップにつながる

 ここで自分の経歴をふりかえると、実際には仕事から離れた休職期間があることが、今のキャリアと年収の増加につながっています。

 最初の休職経験は、社会人3年目のときに会社を辞めて2年間の留学です。主に映画製作について学び、1年目は生徒として、2年目はアシスタントとして授業を手伝いながら自主製作やフリーランスもしていました。そのときは映画関係の仕事に就きたいと考えていましたが、紆余曲折あり海外留学生の就職を支援をするベンチャー企業へいき、その後は現在の外資系企業の採用担当をしています。現職では、最初に入ったメーカをから仮に勤続していたことを想定しても、比較して2倍の給与水準になっています。映画とは関連のない仕事とはいえ、留学、つまり仕事と離れる時間があったことで、収入アップにつながっています。

 二度目の休職が育休取得となり、半年間の期間でした。現職の会社は、毎年二桁成長を続けているのため、ブランクは業務面でも大きな影響があったことは、別の記事でもふれております。

 ところが、育児休業の経験を経て、復帰してから1年3ヵ月後には昇進を果たし、ここでもキャリアアップ+収入増加が実現できています。

 以上をふまえると、必ずしも仕事から離れることが将来的にマイナスの影響を及ぼす、具体的には減収になるとは限らず、本人の頑張り次第でいくらでも取り返すことができると実体験からも言うことができます。留学そのものは、英語の取得など自己投資の側面もあり、スキルのアドバンテージにはなっていますが、休職したことに変わりはありません。

”休み力” が自分の強みであり、今後のテーマ

 ここで、実際に休職を選択できる自分と、そうではない人との間に何の違いがあるのか、ということを考察にたどり着きました。それは「休むこと」への抵抗感のなさ、言うなれば「休み力」のようなものが違うのではないか、と考えるようになりました。

 ここからは、休むことについての日本独特の価値観から、休むことの本当の意味について記事にしていきます。だらだら過ごし、ぼーっとするのではない、睡眠や積極的休息に代表される、次に繋げるための休み方のこと。また、繊細な方が休息するための精神的な切り口なことではなく、ある物事から距離を置くことで冷静に判断することや、鋭気を養うことの大切さなどにも触れていきたいと思います。その時間や物理的な距離があることで、また新たなことにチャレンジする気力も湧いてくるからです。

 そのためには、休むことへの抵抗感を一掃することが大切です。結果的に育児休業取得をしようがしまいが、読んでもらえるみなさまにとって、今の時間をよりよくするためのアイディアになればよいと思います。


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