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32歳、仕事ゼロからのフリーライター・サバイバル術 第一章 1-1

僕は、32歳で突如それまで勤めていた会社を辞めて、いきなりフリーランスの大海原に放り込まれるかたちとなった。僕はまったくフリーになるなんて考えていなかったので、それはイレギュラーな出来事だった。円満な辞め方ではなかったので、前の会社から仕事をもらえる算段はまったくなかった。さらにその前に業務委託契約をしていた週刊誌からも仕事はもらえなかった。文字通り、まったくのゼロからのスタートだった。

今はまがりなりにもライター業だけで生活できているが、当時はマジでもうこの業界から足を洗おうと思ったものだ。これから僕が書くことは、人間が絶望的な状況に陥ったときに、周りの人間はいったいどういう対応をするのか、ということも含めて、嘘偽りなしに書いていこうと思う。そして、僕がどうやって、今の状況にまでなんとか復活することができたのかも、詳細に書いていくつもりだ。それではさっそくだが、始めよう。ことのはじまりは2009年にまで遡る。

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