子どものせいじゃないかも?
「今日は調子が悪いんだね」
デイでお子さんの困った行動が見られる時によく聞く言葉です。
「特性だから」
「調子が悪いから」
「そういう気持ちだから」
「家や学校で何かあったから」
凸凹さんゆっくりさんの困った行動を子ども側の問題で片付けてしまうことが多いです。
それは正しいかもしれません。
特性は把握する必要があるし、気持ちに寄り添うことも大切だし、多面的に環境を見る視点も大事です。
だけど、子ども側の問題だけでなく、今目の前の大人の問題であるかもしれません。
大人の対応が合っていなかった。
上手く関われていなかった。
子どもの気持ちに寄り添えていなかった。
子どもが満足してないから、
言うことを聞かない
どこかへ行ってしまう
困った行動をする
「見て見て」の注意喚起がひどくなる…
また、環境の問題もあります。
刺激が多くて落ち着かない、反対に刺激が少ないから刺激を求める、など。
私の働くデイでよくあるのは、一緒に遊んでいてもすぐにどこかに行ってしまって集中できない、注意喚起のいたずらをするということがあります。
その子自身の多動の特性や「見て見て」の気持ちが強いこと、またてんかんもあって調子の波もあるため、「今日は落ち着かないね」と言う言葉が出ます。
だけど、よく見ていると、一緒に遊んでいる職員の関わりに満足できていない、楽しくない、もっと見てほしいからそんな行動が出ると思われることも多いです。
だったら、大人が、気持ちに寄り添って、楽しく遊べるように付き合って関わったり、あなたを見ているよってことを示したりすることが必要です。
子どもの行動を子ども自身だけのせいにせず、大人の関わり方や環境もよく見てみないといけません。
そうすることで、合った対応が見えてくることがあり、子どもの気持ちや行動が落ち着きます。