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ラクダが羨ましい。

ラクダは気に入らないと、唾を吐く事があるらしい。
私はそれが羨ましいと思った。

唾を吐く行為そのものでは無くて、その行為によって「自分は気に入らないんだ」という事を表現しているから。
思った事を、そのまま表現出来る。

…人間社会では難しい。
理性や知性、世間体、立場色々あって、ラクダの様には出来ない。30代の社会人の私が、気に入らないから唾を吐いたら、ヤベー奴認定だろう。多分周囲から距離を取られる。
唾を吐かなくても、言葉で言えば?否、この社会には建前というものがある(とくに日本)なかなか本音や言いたいことを言える状況では無い。それでなくても、目には見えない同調圧力で息苦しいのに。

昔、学生の頃や社会人になりたての頃、あまり考えなしで発言をし、注意をされたり嫌な顔をされた事がある(それを言うと周りがどんな気持ちになるか深く考えなかったりした)大人になるにつれ、私は口を閉ざした。

現実世界では言えない事が多すぎるから、私はnoteに書いている。noteを書く=唾を吐く感じだ。

周囲の調和を気にしすぎな国民性?は、もう少しどうにかなればいいのに、とも思う。だが現実世界で忖度や建前なしに発言する勇気や気にしない勇気が私には無い。本音を言う事で面倒くさくなる気もする。逆に正直に言われて、後で気にしないのか?と言われたら執念深く気にしそうだ。面倒くさい。

今日も私は、唾を吐いている。

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