【#パリでシンプルライフ】冬の日、久々の凱旋門

パリもいよいよ、本格的な冬。
朝だと気温がマイナスという日も珍しくない。

朝こうして散歩すると、
凍った路面、ベンチの背もたれに霜。。。

背筋がシャキッとし、目が覚める気候が
個人的には、結構好きだったりする。

今日のお目当ては、凱旋門。
フランス語で、
Arc de Triomphe（アルク・ドゥ・トリオンフ）。
その前を走るシャンゼリゼ大通りと共に、
パリを代表する超有名な観光スポットだし、
観光目的の方は絶対、一度は訪れるであろう場所。。。

ただ、パリに住むようになって以来、
私がここを訪れる理由、それは。。。

心に【喝】を入れるため。。。

えっ？と思われた方。。。

人間、誰しもある程度、人生経験を積めば、
それなりに、自分の心の機微に
一喜一憂することがあるはず。

もし、それをどうすることもできなくなったとき、
私は、ここを訪れるようにしている。。。

日本人でいうなら、参拝みたいなもの？
いや、参拝というより、
先人たちと会話するためとでも言おうか？

フランスに移り住んで、16年ではあるけど、
やはり、行動の節々で、

自分はやっぱり、日本人なんだ。。。

と実感する時が多々ある。
それは、消すことはできないし、
日本で生まれ育ってきたことは事実なのだから。

でも、だからと言って、
それを否定するつもりないし、
どうしても自分が、それをしたくなったら、

似たようなところを探して、
似たようなことをすればいい。。。

ちゃんとした形式じゃないかもしれないけど、
思う気持ちさえあれば、
きっとあちらにも届いていることだろう

と信じている。

ここには、多くの先人たちが眠っている。
いろんな思いを抱いていて、
この世を去った人たちが。。。

自分と同じ民族じゃないけど、
人間皆、平等だと思っているし、
自分に何か心に迷いがあったら、
ここでしばし、対峙する。

話、きっと聞いてくれているはず。。。

そして、心に喝とパワーを頂いたら、
こうして、また、日常へ帰っていく。。。

凱旋門とは、私にとってはそんな場所。。。