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モノを手放す=「失うこと」ではない
私はモノを捨てるのが苦手だ。
服、書類、雑貨…とにかくモノが多い。
たまに雷に打たれたように「断捨離したい!!」とスイッチが入る瞬間があるけれど、それも2年に1回ほど。
そのときは要らないモノを一気に処分できても、結局次にスイッチが入るまではしばらく捨てられないモードが続いていく。
なぜ捨てられないのか。理由はいくつか浮かんだけれど、たぶん根幹にあるのは「捨てて後悔したくない」という思いだ。
捨てたらほぼ100%もう同じモノは手に入らない。
壊れているわけでもないのにゴミに出すのはもったいないし、いつか使う機会がきたら悔やむかも。
そう考えているうちになかなかモノが減らないまま今日まで過ごしてきてしまった。
とはいえ、せっかく時間もあるのだからこの機会に部屋を圧迫している細々したモノたちを減らしたい!
片付けをしようと意気込んだのは良いが、時間はちょうどお昼。
「とりあえずお腹を満たしてからにしよう」と冷蔵庫に向かったとき、はたと気がついた。
例えば、冷蔵庫に食べ物がパンパンに詰まっていたらどうするだろう。
できるだけ古いものから消費して、もし期限の過ぎたものや腐っているものがあれば迷わず捨てるはず。
捨てないと新しい食材を入れるスペースが無いし、変色やカビがあったらまわりの食べ物までダメにしてしまうから。食べないものを残しておいてもなんのメリットもない。
しかし、これがクローゼットになるとどうだろう。
なぜか着古したワンピースも何年も使っていないカバンもスペースを圧迫したまま延々と捨てられずに残ってしまうのだ。
そこで思った。クローゼットも冷蔵庫と同じように考えて見ればいいのでは?
学生の頃に着ていた丈の短いワンピースなんて完全に賞味期限切れだし、特にお手入れもせずにしまいっぱなしのカバンも食べ物に例えたら腐っているも同然。
捨てられないひと向けの片付けルールで「◯年使わなかったら捨てる」というのをよく聞くが、あれも賞味期限の感覚に近いのかも。
衣服や雑貨などの"モノ"は腐らないし賞味期限も決められていないけれど、自分のなかで食べ物に例えてみると前より捨てることに抵抗がなくなる気がする。
捨てたら後悔するのでは……と思って手放すことができなかったけれど、このまま残しておいても特にプラスになる要素が見当たらない。
よくよく考えてみれば今まで断捨離スイッチが入って捨ててきたモノについても、「あのとき捨てなきゃよかった!」と思い出した経験は一度もない。
むしろ捨てればその分スペースが空いて部屋の見栄えも良くなるし、気持ちの面でもスッキリした気分になる。
捨てて後悔するどころか、なぜもっと早く捨ててこなかったのかとまで思えてきた。
モノを手放す=失うことではないのだ。
手放して得られることもあるし、捨てたあとに喪失感を感じたモノって今のところ一つも無い。
きっと、モノ自体をとっておきたかったわけではなくて、その背景にあるものに執着していたのかもしれない。
・高かったから(捨てたら買ったときのお金がもったいない)
・いずれ使うから(今まで捨てずに持っていた時間がムダになる)
モノも、そこに染みついていた執着も、手放したらスッキリした。
なんでもかんでも捨てればいいってわけでもないけれど、自分にとって適切なモノの量と捨てる基準を決めておくことが大切だなと実感。
とりあえず、使わないモノだらけの部屋は卒業できそう!
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