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第一九回坊っちゃん文学賞レポート

草間小鳥子です。第十九回坊っちゃん文学賞の最終候補作品にノミネートされたので、松山市で開催された授賞式へ参加してきました。

最終候補へのノミネートは三年ぶり二度目になりますが、今回も佳作という結果でした。
大賞のそるとばたあさんの作品『ジャイアントキリン群』は、言葉遊びを超越したドラマと情熱を持つ傑作とのこと、拝読するのがとてもたのしみです。
受賞作品は、3月中旬頃にWEBサイトで全文公開されます。

気になっている方も多いと思うので、坊っちゃん文学賞のための執筆から応募、そして受賞までの流れをご紹介します。

執筆

わたしは普段、現代詩を書いています。日頃からショートショートを書いて投稿されている方よりも、ショートショート作品の読書量や執筆量は少ないかもしれませんが、散文詩の制作にはある種ショートショートに通じる筋肉を使うと感じることがあります。

好きな短編の作者は、T.カポーティ、W.フォークナー、エドガー・アラン・ポー、カフカ、芥川龍之介、安部公房など。

坊っちゃん文学賞のために作品を書いたというより、ふとこんなテーマで書いてみよう、これは詩ではなくて小説が向いているな、しかも切れ味の良いショートショートが合っているな、と考えた結果、書き上げた作品「嘘つきは透明のはじまり」を応募しました。応募はこの一作品のみでした。

応募〜選考

今回は締め切り月の9月にweb応募しましたが、前回は5月には応募を終えたので、応募の遅い早いは選考には関係ないかと思います。
ちなみに、ノミネートは二度目ですが、他の多くの公募と同様、選考時には応募者の名前は伏せられているので応募・選考通過回数も選考とは無関係でしょう。よって、コネ等も無効です。

最終候補作品に選出されたタイミングで連絡があります。

授賞式

大賞の発表は授賞式当日、式の中で発表があります。
なので最終候補作品の作者は何も知らない状態で会場入りします。

今回の控え室は、霜月さんや石原さんなどお話したことのある方が多く、初めての方とも「前日に観光しましたか?」「何作出しましたか?」などの話題で盛り上がっていました。

中乃森さんの応募数には驚いたなぁ。

名刺に作品を掲載している受賞者も

行きと帰りの交通費は支給がありますが、自己負担で前乗り可能です。わたしは松山の街の空気を味わってみたいと思っていたので前々乗りして、観光する時間まではありませんでしたが松山市内のコワーキングスペースで仕事をしました。松山はおしゃれな人が多い!

宿泊していた大街道のドーミーインは温泉をひいた大浴場があり、湯上がりアイスサービスまであって住みたくなりました。

テックアイエスコワーキングスペース

審査委員長の田丸さんからは、一つ一つの作品に対するあたたかい選評をいただけました。
アンバサダー・白濱亜嵐さんからのビデオメッセージもあり、「印象に残った作品」としたわたしのものを挙げてくださっていたこともうれしかった。

授賞式後の懇親会では、審査員の皆さんと交流の時間も(松山市役所の皆さま、審査員の皆さま、ありがとうございました!)
現代ショートショート界隈の課題や単著出版へ向けてのアドバイスなど、話は尽きず大いに刺激を受けたので、帰りの機内からさっそく作品を書き始めました。

その後

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