人生の教えを噛みしめる - 『菜根譚』(2)
中国の古典、『菜根譚』は人生の知恵をたとえ話で説く親しみやすい書物です。それと同時に、たとえ話に壮大さのある柄の大きな本です。
こちら第1回の続きです。「詩の図書館」オリジナルの現代語訳でお読みください。(オリジナル訳の仕方については第1回記事の冒頭をご覧ください。)
努力して時間をかけないと、幸福も知も身にならないということですね。じっくりと人間を磨くように促されます。
こういう処世術も顔を覗かせるところが、『菜根譚』の面白さです。
「独りで籠もって徳を積め」とは言わず、世の中に出て、そこでよりよく生きていく道を示そうとしています。
「能ある鷹は爪を隠す」とも言いますし、慎みが大事なのですね。
詩の図書館の運営に当てます。応援いただけると幸いです。すぐれた本、心に届く言葉を探します。