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入院患者へのクリスマスプレゼントに感謝

去年のクリスマスイブは病室で過ごした。大きな病気にかかったことなどなかったのに、突然の入院と手術。ずっと私には無縁だと思っていたこと。

簡単な手術だと言われていたけど、初めてのことだから不安だった。病気ではなかったから、食事の献立表を見て食事の時間を待つのが小さな楽しみのひとつだった。

クリスマスイブ、看護師さんが食事を運んできてくれた。トレーの上に小さな箱がひとつ。開けるとチョコレートケーキがはいっていた。メリークリスマスって手書きのカードが添えられていた。病院でケーキがでるなんておもってもみなかった。

子供の頃、あったかな部屋で家族みんなで過ごしたクリスマスイブの食卓にはホールのショートケーキがあった。
「イチゴがたくさんのっているのが私の分!」って宣言して食べたケーキは幸せの象徴。
華やかな飾りつけもない、殺風景で少しひんやりする病室でひとりだけど、その小さなケーキはどの年のケーキよりもうれしかった。そして、誰かが書いてくれたカードに胸が熱くなった。ありがとう・・・カードを見つめながら、このカードやケーキを用意してくれた人たちの思いをかみしめた。

私はこの先もずっとクリスマスイブになると、あの病室でのケーキのことを思い出すだろう。不安と孤独を打ち消してくれた小さな甘いケーキのことを。

去年、病室から投稿したNoteです↓



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