心と映画と

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映画と詩と心理学と哲学と             映画ブログ『心と映画と』の執筆者 ブログURL→https://cocolo-eigablog.com/

最近の記事

知りもしないくせに

私が人を愛せるまでにはどれだけの月日が必要なのだろうか。人を愛せるだけの強さと弱さと誠実さをもつためにどんな経験が求められるのだろうか。私を愛してくれていたあの人の優しさ以上のものを未だに、私は私のなかにのみ湛えることしかできないでいる。許されるばかりで、愛されるばかりだ。この事実が私を孤独にする。出逢いがある。喪失をしたとしても、また新しい人が現れる。その人は私のことを知らいないが、差し当たり、私を受け入れる。それが私を寂しくさせてしまう。そうした人が私のためを思って吐く言

    • 自殺 #2

      失血死、銃、服毒死、い死、投身、溺死、一酸化炭素。たくさんの手段がころがっている。人は簡単に解放される。その人の決断を駆り立てた、その人に潜む深い悲しみ、苦しみ。偽物ばかりの世の中にある彼等の真実に対して僕は何ができるだろうか。

      • 君が与えてくれたもの

        君から僕は多くのものをもらった 微笑みや温もりや愛、などなど 歯のうくワードが続くけど、真実だ 僕は君からそういうものをもらった そんな君に僕は何かを与えることができただろうか 君からもらったものと同質な何かを 君に与えることはできただろうか それはきっと成し遂げられていない なぜなら僕は今、君が惜しくてたまらない あれからたくさんの人と出会ったけれど 今でも僕は君が惜しくてたまらない この持っていきどころのないやりきれなさを 僕はどうすることも出来な

        • 喪失による確信

          喪失による確信は 今、私の心のしじまを打ち砕き 雲霧を切り裂く翼を与え、飛翔する そして、澄明な蒼穹から 忽ち、急降下する 向かい風を否むこともなく、脇目も振らず あなたの心目掛けて

        知りもしないくせに

          意志の強い君へ

          閑寂とする教室に君一人 意志の強い君は教室で自分と向き合っていた その心地よい静寂に私は私のすべてを声にのせ 一つの波紋を生み出した 君の静寂に相応しいものであることを祈りながら 私は君を深く知りたい 君に私を深く知ってほしい そばにいてほしい 微笑んでほしい そうした様々な幸福のため 私は愛されるより先に、君を愛する

          意志の強い君へ

          痛々しいほどの誠実さ

          痛々しいほどの誠実さだ 傍にいてほしい人の傍に行くこと 微笑んでほしい人に、そのための働きかけをすること 恐怖と希望のための勇気をもつこと 誰にも、何にも、止めることはできない 愛する人への僕の歩み

          痛々しいほどの誠実さ

          沈黙を許さない喧しさや そこはかとなく漂う調べが 私の耳をつんざきはじめ、隠遁の夜から解き放つ 眼が醒め、君を見つめ 死を拒み、愛を迎え入れる

          贋作

          立木の純粋な昇華をまえに 私の沈黙は疼きだし せせらぎから臨める小川の誠実さや まごつかぬ無口な岩の意思の強さに 私の安寧は崩れ始め 迸る笑顔の醜さを知り 湛えた涙がついに世界と出逢う 私は私の偽りのなかから真実を探し出し その光明を未来へと投げかけんとする

          アンビバレント

          死をもって生を知る 喪失をして初めて愛を知る アンビバレント 遅すぎることなんて何もない

          アンビバレント

          本当の心

          本当は好きだったのに 本当は嬉しかったのに いつのまにかに付いていたキズのせいで 僕はあなたを突き放す 本当は苦しかったのに 本当は叫びたかったのに いつもの笑顔が 僕を暗闇へ突き落とす ようやく気づいてきたそれらのことに たくさんのあなたの表情を浮かばせて 僕はあなたを想っています いつの日にか僕があなたと一緒に 本当の気持ちや本当の微笑みで 幸福に包まれる そんな明日を想いながら 僕はあなたの夢をみます そして これから出逢うあなた以外の人たちに 僕は本当のことを話します

          ・嫌いな言葉 世間体、普通、惰性 ・好きな言葉 克服、希望、翼 翼は自由の象徴。自由は孤独へ向かい、孤独が愛を教える。つまり、人は自由でなければ人を愛せない。

          ワンナイトラヴ

          裸でありなが心に甲冑を纏ってる 愛する人にすることと同じように触れるけど 片方の幸福しか感じない 身はここにありながら心はどこか遠くの場所に 愛の所在を想って叫ぶ

          ワンナイトラヴ

          君との時間は過ぎ去った

          君との時間は過ぎ去った 否むこともできぬまま私をかたどり消えてった さながら冷たい北風 沈黙に凍え、静寂の喧しさは我が身をなぶる されど薪に燻る火のように 私の静かなる叫びは消えることはない いずれまた 君に似た感情を私は知るだろう!!

          君との時間は過ぎ去った

          愛など知らぬ間は

          僕が決めたことだ。僕が選んだ人生だ。そこに僕以外の人の私情を介在させる余地などなく、世俗に合わせることもない。唯一無二。僕は僕であり、あなたはあなた、それ以外にどう生きていけようか。孤独と向き合わずして本当の僕に出逢えるはずもない。あるべきはいつだって一つの真実、僕がどう思うかだ。愛など知らぬ間は。

          愛など知らぬ間は

          あなたの孤独

          私はあなたの代わりに怒ることも悲しむこともできない 私はあなたの代わりに人を憎むことも愛することもできない あなたはあなたであり、私は私である あなた以上のことがあなた以外の人にできるはずもなく あなたと同質の感情が私を捉えることは決してない あなたと私は永遠の孤独のなかにいる あなたが知ることができるのはすべてあなた自身のこと 唯一絶対のものはあなたの心が領する世界にのみ存在し 何人もそれを侵すことはできず 侵されているという訴えはすべてあなたの責任として

          あなたの孤独

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          ダンボ

          本当にやりたいことをしたい、本当に思っていることを話したい。それでも世知辛い世の中だ、そううまくはいかない。だから陥るうわべの付き合い、うわべの人生。世の思潮に頼り切って偏狭に凝り固まってできる私の表層は自らを偽るペルソナだ。私の意思はなくに等しく、他人の人生の枠のなかでしか息のできない私を私はいつしか許してしまっていたようだ。月を隔てて張られたテントの中に、道化の姿で白塗り厚化粧、飛ぶことの美しさを知る心を隠す孔雀の羽根の高尚なドレスなんかを身に纏い、私は必死に死んでいくのでしょう。 でも、それに違和感がある。 この映画を観て感動している。 それが私の答えだ。 私を支配できるのは私の好奇心のみ。線路に繋がれた檻に留まらなくていい、私の羽根はあまりに美しいから。 翔んで 自由の底流にある愛を求めて。 本当に映画って美しい。 断続的に頬を伝う涙とともに僕の勘違いも流れ落ちました。即ち、孤独が好きなのではなく、支配が嫌いなのだということ。 ヴィクトール・フランクルの「夜と霧」にも得てして"檻"が描かれている。この本に書かれている一節とこの映画が物語ることが一致しててまぁこれまた涙がほろり。

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