贋作

立木の純粋な昇華をまえに

私の沈黙は疼きだし

せせらぎから臨める小川の誠実さや

まごつかぬ無口な岩の意思の強さに

私の安寧は崩れ始め

迸る笑顔の醜さを知り

湛えた涙がついに世界と出逢う

私は私の偽りのなかから真実を探し出し

その光明を未来へと投げかけんとする