長谷川商店

テーマは「モノ云ウモノ」。気のみ気のまま、モノや趣味のことを書いていきます。

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最近の記事

僕の1番好きなショルダーバッグ〈ルボナー・パパスショルダー〉

正直、カバンはアホみたいに持っている。 しかも、夫婦揃ってカバン好きなので度し難い。そんな2人の相乗効果たるや、たまに「店が開けるのでは…」と思ってしまうこともある。しかし、そんな数多所有するカバンの中で不動の1位に君臨し続けるショルダーバッグ。それがこの〈パパスショルダー〉である。 このカバンは神戸にあるルボナーという店のモノで、様々な革で商品を展開している。そんな中でも僕が所有しているのは〈シュランケンカーフ〉という素材ので作られたモノ(シュリンクレザーとも呼ばれる)。

    • 左手首の住人〈IWC PilotWatch Mk-18〉

      男とは、道具が好きな生き物だと勝手に思っている。しかし、それは年齢によってもその矛先や種類は全然違うだろう。 ただ、自分の場合あまり幼少期から変わっていないような気がする。というのも、物心つく前から絵本や『小学◯年生』『コロコロコミック』など年相応の本ではなく、『モノマガジン』や『Begin』を与えられて育ってきた人間である。背伸びをしていた子供が、背伸びをしたまま大人になってしまったような感覚である。 洋服に靴、鞄や時計、カメラや車。ありとあらゆるモノを僕は本から学んだ

      • 我、眼鏡教ノ信者也〈金子眼鏡〉

        とにかく、昔から眼鏡が好きだ。 特に理由はない。ただ、眼鏡には昔から〈フェチ〉に近い感覚を持っている。 かつては、「眼鏡をかけている女性は4割増しで可愛くみえる」「我、眼鏡教ノ信者也」と宣っていた時期もあったくらいだ。 見るのが好きなら、掛けるのも大好きな眼鏡。 アランミクリ・ジャポニズム・999.9・レイバン・MASUNAGA・オークリー…etc。これまで多くのメーカーの眼鏡をかけてきた。ただ、このような眼鏡メーカーの渡り歩きは、今思えば年齢も関係していたのかな…と思う

        • 1回1リットル〈nalgeneボトル〉

          昨年よりジムに通い出した。 理由は簡単。人間ドックで内臓脂肪の数値を指摘されたから。寄る年並には敵わないのである。 それに抗うべく通い出したジム。だが、元々身体を動かすのが好きだったせいか、せっせと楽しく足を運んでいる。 そこで必要となるのは飲料。汗を流すので水分補給は大切である。ジムを見渡しても、皆さん思い思いのボトルを持参している。 (なお、ガチムチの兄貴たちはみんなお揃いのプロテイン) 備え付けのウォータークーラーもあるにはあるが、その都度飲みに行くのも面倒くさ

        僕の1番好きなショルダーバッグ〈ルボナー・パパスショルダー〉

          沈黙を破るメモ帳〈無印良品 パスポートメモ&カランダッシュ エクリドールXS〉

          かつて、こんな事があった。 20代前半の頃、僕はバックパックを背負って中国の各地をウロウロしており、この年の夏はチベットのラサに長期滞在していた。 その前年にもチベットを訪れていたのだが、その際に拠点にしていたのが安宿のドミトリーで、結果気付けば1ヶ月滞在していた。特に目的もない旅だったが、毎日がとにかく刺激的だった。 僕が泊まっていたラサにある雪域飯店(スノーランド)という小さなホテルはジョカン寺(大昭寺)にほど近く、その寺を囲むように露店が軒を連ねていた。そこには新

          沈黙を破るメモ帳〈無印良品 パスポートメモ&カランダッシュ エクリドールXS〉

          太ネジ細ネジスパイラル—負—〈Leica TOOUG&FOOMI〉

          ある日、ライカを使う友人が僕の店に遊びに来た。その際「こんなの買ったよー」と鞄の中から出てきたのが、このライカ製の卓上三脚。 …かっこえぇ。 なにこの作り。 ネジどっちに回しても締まるの?なんで? 脚畳んだら、アサルトライフルみたいに肩に当てて撮影できるやん。…安定感パネェ。 なにこれ。 しゅごい。 ほすぃ。 調べてみると、ライカ製自由雲台〈FOOMI 〉の登場は1926年で(この頃はまだライツ)、卓上三脚〈TOOUG〉は1936年から登場しているらしい。 早速ネットで調

          太ネジ細ネジスパイラル—負—〈Leica TOOUG&FOOMI〉

          好きな果物は?〈焼き締めのらふらんす〉

          もしそう聞かれたら、必ず「ラフランス」と答えている。 そのままでもよし。加工してもよし。僕の中で不動の一位に燦然と輝き続けている果物である。 適度な酸味に、程よい固さと歯触りが堪らなく良い。また、少し熟れてきた時にみせる鮮やかな緑と、沈むような茶褐色が混ざり合う姿も愛おしい。冷蔵庫にラフランスが入っていると、つい扉を開けてニヤニヤしてしまう。 ある時、御縁があって僕の所へこのラフランスはやってきた。椿巌三さんという作家のモノで、手に取った瞬間惚れた。 なにせ、1/1スケ

          好きな果物は?〈焼き締めのらふらんす〉

          我、弥太郎ノ亜種ナリ〈日々の100〉

          このような、モノについて書いて遊んでいる人ならきっと一度は手に取ったことはあるであろうこの本。 元・暮しの手帖編集長である、松浦弥太郎さんの名著である。友人に紹介してもらって読んだのだが、とにかくモノを描写する表現力が群を抜いている。形式とか様式とか小難しいことではなく、「私とこの道具はこういう関係なんですよ」と簡潔に書いている。一見簡単そうに書いてあるが、あそこまでブラッシュアップをした上で、言いたいことを完結にまとめ上げるのは容易ではない。とにかく、初めて読んだ時には驚

          我、弥太郎ノ亜種ナリ〈日々の100〉

          スチールより黄金の方が強い

          このタイトルを見て、すぐに『聖闘士星矢』ネタだと気付いた貴方。恐らく私と同じ世代でしょう。もし男性なら、厄祓いはお早目に。 さて、今回は再び万年筆のお話し。 LAMYのsafariを日々持ち歩き、愛用していた私でしたが、やはり気になってくるのです。金ペン先の書き味が。特にペリカンのスレーベンの使い心地が。 しかし、「気になるし買うか!」といったテンションだけで買えるモノでもなく、調べては深いため息をつき、あげくカタログに掲載されている実寸大のサンプル写真を切り抜き、それを

          スチールより黄金の方が強い

          諸悪の根源〈LAMY safari〉

          2004年の夏。 当時、私は修士論文の執筆に明け暮れていた。 来る日も来る日も書いては消し、書いては消しの繰り返しだった。 そんな生活を送る中で、自分の中に少し違う風を入れたいな…と考えていた。とはいえ、論文中心の生活ではできることなど限られている。そこで、「どうせ校正は原稿に手書きでしてるんだから、それを赤いインクの万年筆でやったらいいじゃん!なんか文豪っぽいし!」と思い立ち、早速文房具屋へと足を運んだ。 この思い付きが運の尽きだった。 セーラー、パイロット、プラチナ

          諸悪の根源〈LAMY safari〉