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我、眼鏡教ノ信者也〈金子眼鏡〉

とにかく、昔から眼鏡が好きだ。
特に理由はない。ただ、眼鏡には昔から〈フェチ〉に近い感覚を持っている。

かつては、「眼鏡をかけている女性は4割増しで可愛くみえる」「我、眼鏡教ノ信者也」と宣っていた時期もあったくらいだ。

見るのが好きなら、掛けるのも大好きな眼鏡。
アランミクリ・ジャポニズム・999.9・レイバン・MASUNAGA・オークリー…etc。これまで多くのメーカーの眼鏡をかけてきた。ただ、このような眼鏡メーカーの渡り歩きは、今思えば年齢も関係していたのかな…と思う。
もちろん、流行もあっただろう。ひと昔前に流行した細いフレームのモノなどは、今掛けていたら僕なんかはきっとマイルドヤンキーと間違われてしまう。

眼鏡はそもそも視力矯正器具である。つまり、どれだけ万人が良いと言ったモノであっても、自分と合わなければそれは自身にとってのよい道具にはならない。まさに千差万別。それはフレームも同じ。哀しいかな、どれだけ好みの形であっても、自分の顔と合わないものもある。

人間が誰かに眼を向けるとき、最初に視線を向けるのは〈眼〉だと言われている。眼鏡はそこに付属するモノ。つまり、その人物の第一印象にダイレクトに作用する。それ故に、ファッションアイテムの中でも特に選択や服との組み合わせが難しい道具だと思う。

そんなこんな、様々な眼鏡メーカーを渡り歩き、理想の眼鏡を探し求めてきた僕であるが、数年前にその旅を終えることができた。その終着駅が〈金子眼鏡〉である。

なにが他の眼鏡と違ったのか。

「僕の顔とスタイルに合ってるんです。」

この一言に尽きる…としか言いようがない。
これを言ってしまっては、身の蓋もないのは重々承知している。しかし、そうなんだから仕方ない。

強いて挙げるなら、掛け心地や流行のないデザイン。そして、アフターフォローの充実だろう。僕の場合、よい店員さんに出会えたという要因も大きいだろうが、店の近くを通る度ついつい立ち寄り、掛け具合を調整してもらってしまう。そして増える眼鏡たち。もはや、「鴨が眼鏡掛けて来る。そして、別の眼鏡背負って帰る」ようなものである。

最近では、日差しが強い日のために色の入ったグラスも作ってもらった。既成の色が入ったグラスもあるが、今回はオーダーでカラーを入れてもらった。ほんの少しだけ濃いブルー。なので、出退勤時はカラーグラスを掛け、店に着いたら無色のモノに掛け直している。

道具の使い分けは、道具を所有する醍醐味の1つである。荷物は増えるが、使う楽しみは存分に味わうことができる。
なに、万年筆が5本も入っている鞄を毎日持ち歩いているのだ。そこに眼鏡が一竿増えたところで、どうということはない。

ちなみに、眼鏡の数え方は一竿、二竿らしい。
耳掛け部分が、しなる釣竿のように見えるからだろうか。そんなことですら、眼鏡だったら面白い。

さて、次はなにを書こうかな。


店主

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