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しんやの餃子世界紀行 Vol.76

「SEXが誰かの心の禁忌であってはいけない」

ぶっちーがLet’s talk about club(LTAC)というイベントを企画した時からずっと

「しんやさんには必ずこのイベントに参加して欲しいです」と言われていた。

LTACはゲストトーカーを交えて皆が思い思いの議論を交わすディスカッション型のイベントである。

このイベントに参加が決まってからずっと、どのテーマにすることがみんなにとってセンシティブなのかをずっと考えていた。

何と言っても第一回はKAMPの北嶋さんで第二回は政治について語るようなイベントである。

そこに一介の餃子屋であるこの金髪豚野郎の僕が何を話せというのか。

答えはもう一つしかない。

SEXを語るしかない。

一見すると下世話なテーマに聞こえてしまうかもしれない。

でもこのテーマを正しく語ることができるのは恐らくこの国においては僕しかいないのは事実であろう。

全哺乳類、いや全生物の中で、生殖行動に子孫を残す以外の目的を見出した生物は恐らく人間しかいない。

元来、子孫を残すという行為がもし苦しみや痛みを伴うものであれば全生物は率先して生殖行為を行うことをしないであろう。

その点から切り取って、この行為が「快楽的である」ということは理にかなっているのだ。

現代の世の中において多様な性の形が許容されるようになった。
しかし残念ながらテクノロジーがどれだけ発展しても、この生殖行動にはオスとメスの重なりが重要必須なのである。

ヒトは他生物と違い、「発情期」というものを持たない。
長い進化の過程で男も女もいつでも発情できるように体の仕組みを変えてきたのである。

この長い進化の過程は、男女という性別に差をつけてきた時代の流れでもある。

女性はいつの世も男性より弱く、性行為は男性主体で行われてきた。

子を宿し、産み落とすのは女性であるにも関わらずである。

哺乳類であれば出産の過程で必ず必要な雌の生理においても、人類は「血は穢らわしい」
というなんの根拠もない理由一つでその期間中、汚くボロボロの小屋の中に生理中の女性を追いやってきたような生物なのだ。

その血は、同様に雄にも流れているというのに。

この流れは性別に人権が平等であると謳われるようになった現代であっても芯の部分で何も変わってはいない。

未だに女性にとってSEXは、男性をもてなすための行為の一つの側面を持っている。

この流れを未だに引きずっている原因は明らかに男の方にある。

僕は別に、アダルトビデオや性風俗産業で大金を得る女性の職業を卑下しない。

大きなくくりでキャバクラもホストも素敵な仕事だし、その対価を手にする行為は素晴らしいことである。

ただ、この恩恵にあやかり易い男性がこうした仕事につく女性を卑下するような世の中である。

結局この感覚を引きずるだけ引きずっている現代において、保健体育の授業なんて。

道徳の授業なんてなんの意味を持つのだろうか。

僕らはもう。
子孫を繁栄させるため以外のところにSEXの目的を見出してしまった。

恐らくそこには短絡的な快楽や長期的な感情の揺れ動きが生じて然るべきものなのである。

どんなに文章で言葉を伝えることが上手いしんやであっても、恋愛の形を表現することは難しいのである。

この際もう性別もどうでも良い。

SEXとは誰かもう一人の他人を要する行為。

それが人類がSEXを定義づける上で不変の心理なのだ。

だから必ず。
あなたのSEXにはあなた以外の誰かがあなたの一番近くで。
出会った全ての人には見せないような姿でその時を共に迎えているのである。

この先どんどんSEXの価値が下がっていくようなそんな世の中でこのテーマが。

男子にとって有利でいやらしく
女子にとって嫌悪でタブー

であっては絶対にいけない。

そのことを伝える2時間になる。

2021年9月26日(日)
15:00−17:00
開催場所 KAMP(〒700-0026 岡山県岡山市北区奉還町3丁目1−35)

給料日明けの日曜日。
あなたにとって大事なコアタイムの2時間をしんやにください。

決して悪いようにはいたしません。

この場所から、僕たちのSEXを変えていこう。
あなたの恥ずかしいが正しいことだってことを再認識していこう。

そして、男が射精して終わるだけのSEXにサヨナラしよう。


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