感動を伝える言葉

今日あったことを誰かに伝えたい、読んだ人にも幸せな気分になってほしい、そんな思いでキーボードを打つ。私の趣味は、気持ちが伝わるエッセイを書くことだ。

最近ふと手にした本『心をつかむ超言葉術』は、著者の阿部広太郎さんが、私のために書いてくださったのかと思うほど、心に寄り添う内容だった。

今までにも、文章の書き方の本は数えきれないほど読んできた。でも今回のは違う。「術」について書かれているのに、本の中に「愛」があふれている。こういう本を読んで、心を揺さぶられたのは初めてだ。なんとなく、ぼんやり感じていたことを、阿部さんが言葉にして伝えてくださっていて、いくつもの気づきがあった。

そのうちのひとつ。素敵禁止。
仲間内のSNSでは「すごい」「素敵」を当たり前のように使っている。でも、エッセイを書くのにそんな楽ちんな表現をしていていいのかと、改めて反省している。どうすごいと思うのか、どんな風に素敵なのかを表現できるようになりたい。

次に、フォロワーシップについて。
私は子どものころから、リーダーシップをとるのが苦手だった。身体が大きいこともあり、先生から「リーダーとして」と言われ、そのたびどうしてよいかわからず困った。
人生の折り返しをすっかり過ぎた今になって、そうか、私にはフォロワーシップが合っているんだ!と気づいた。上手い下手という前に、私は感動を誰かに伝えるのが大好きだ。
リーダーではなくフォロワー、これが私の生きる道だ(笑)。

そして、極めつけの「その文章はあなたにしか書けない」という一文に、震えるほど力を与えられた。オバサンの私にしか書けないものがあるはず、と信じてこれからも書き続けたい。

私は文章を書くのが趣味だが、実は、タイトルをつけることがとても苦手だ。センスがいまひとつなのだ。でも、それについても阿部さんがわかりやすく説明されている。苦手だけれど、これからも試行錯誤で楽しもうと思う。

そしていつか、阿部さんの『超言葉術』を読んだらこんなエッセイが書けました、という本を出版するのが私の目標である。

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?