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【中学受験】“過去問”の攻略法を大公開!

割引あり

夏休みが終わる頃、受験生にとって最も大切な取り組みが始まります。

それが・・・「過去問」です。

それぞれの学校が過去に出題した問題には、「こんな問題が解ける生徒に来てほしい」という学校からのメッセージが込められています。

しかし、この「過去問」は、数に限りがあるため、「いつ・どのように」解くのか難しい判断が求められます。

さらに6年生の後期は、各塾でも志望校対策の特訓が始まる時期。

休日にはテストも連続するので、「過去問」に取り組むタイミングは非常に限られています。

長男が中学受験をした去年の我が家は、過去の先輩方の「過去問」の取り組みをリサーチし、最適解を求めて試行錯誤を繰り返しました。

その時の資料は大切に保管しています。

今回はその資料をもとに、これから受験を迎える方に有益な情報を発信できればと考えております。

我が家の長男の偏差値帯は日能研63、サピックス58くらいでした。

ちなみに最初に取り組んだ過去問の点数は、70点満点中13点でした。

「ここまで歯が立たないのか・・・」と呆然としてしまいました。

息子自身はさらに悲惨で、顔面が蒼白になっていたのを覚えています。

最初に取り組んだ過去問

しかし、ここから諦めることなく、過去問の演習を続けていきました。

6年生の後期は、塾のカリキュラムも志望校に合わせた内容になっていきます。

塾と家庭学習の相互作用によって、少しずつ点数が上がっていきました。

そして最終的には、神奈川御三家の第1志望を含めて、受験したすべての学校に合格することができました。

この結果は、やはり「過去問」の取り組みが
うまくいったことが大きな要因になったと感じています。

この記事では、「過去問」の取り組み方やスケジューリング、復習方法をわかりやすくまとめたいと思います。

およそ1万字にも及ぶ大作となり、作成にも数週間かかりましたので、今回は有料の記事にさせていただきました。

しかし、これまでになく有益な情報になったという自信もあります。

これから「過去問」の演習を始めようとする方の参考になれば嬉しいです。

では具体的にご紹介していきましょう!


1:過去問はいつから取り組む?

一般的に「過去問」の取り組みは、夏休み明けの9月からスタートします。

それまでは基礎を固める時期なので、早く始めても解ける問題は多くありません。

また「過去問」として大切なのは、主に「過去10年分」くらいだと考えられます。

もちろんさらに遡って取り組むこともできますが、問題にも鮮度があります。

特に社会の時事問題などはそれが顕著ですが、算数や国語でも傾向が変わってくる学校が多いため、やはり新しい年度の過去問の方が価値が高くなります。

我が家が通塾していたサピックスでは、過去問を取り組む時期の指示がありました。

また、理科と社会は提出の義務があり、取り組む年度も指定されました。

このあたりは志望校にもよると思いますので、まずは通っている塾の指示に従うのが大切です。

あとはスケジュールを検討する上で大切なのは、「何校受験するのか?」と「その志望順位は?」ということですね。

我が家は、1月受験を1校、2月受験を4校の、合わせて5校を志望することにしていました。

具体的な志望校対策については後述しますが、まずはこの5校の「過去問」をどのようなバランスで取り組んでいくのかを検討しました。

出題傾向などが近い学校や、全く違う傾向の問題を出題する学校もあるため、優先順位を考えるのには相当な時間を費やしました。

まずは、「6年生の後期の週間スケジュール」をご紹介しておきましょう。

大体は下記のように進めていました。

6年後期の学習スケジュール

サピックスの平常授業は、火曜日と木曜日でした。土曜日に「土特」、日曜日が「SS特訓」です。

1週間をみても、4科目を通しで過去問ができる日はほとんどありません。集中して取り組めるのは、土曜日の午前中だけでした。

あとは、祝日などのお休みをうまく使ってこなしていく感じです。

日曜日の「SS特訓」は、一日中行われるのでそれだけで精一杯でした。

「過去問」は取り組むだけでなく、復習も重要になってきます。

ここに塾のテストなども重なってくるので、相当スケジューリングに苦労しました。

とにかく学習タイマーで管理しながら、進めていくのがコツですね。ドリテックの学習タイマーが大活躍でした。

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