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晴旅雨筆(エッセイ)

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これまでの人生で書き散らしてきたノートの切れ端をちぎれ絵のように張り付けたエッセイ。本を読み、山に登り、酒を呑み、街を歩く。
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ZOOMクラス会のむずかしさ(家で★深読み)

面着のクラス会は開催可能な状況となり、実際に開催されてもいますが、今年は3か月に1回ぐらいのペースでZOOMを用いた高校のリモートクラス会が行われています。 卒業生の約半数は名古屋を中心とする愛知県内に、3割ほどが関東圏に、残り2割が関西圏などその他に住んでいるイメージでしょうか。リモートのいいのは、時間の制約が少なく、集まるのに旅費や宿泊費もかからない点です。 例えば会社のリモート会議は、ひとりがプレゼンしたり意見を述べるのを他の参加者が聴く、という形で進行します。面着

恵那の秋を愉しむ(山で★深読み)

岐阜県東濃の恵那・中津川は、名古屋から中央自動車道を使って気軽に行ける自然豊富な地域です。海外から友人が訪れると、恵那峡まわりの温泉と、中山道の宿場町、馬籠(中津川市)や妻籠(長野県南木曾町)に連れて行きます。 名古屋から出かけると、まず恵那市があり、それから中津川市、その後長野県入りする、という順序ですが、どうもこの恵那と中津川の位置関係に混乱するのは、恵那山が恵那市ではなく、中津川市の、それも東の端に位置するため、中津川より奥に恵那がある、という誤った印象を持っているか

アドバイスした側にとって貴重なアドバイス

ジブリパークが2005年の『愛・地球博』の跡地利用であることから、別アカウントでこの万博についての簡単なおさらいをしました。 それに関連した個人がらみの話題をこちらに書きます。 県の当初案は、明らかにディベロッパー色の強いものですよね。実際、瀬戸会場は『海上の森』という県有林を切り拓いて住宅開発をする、そのきっかけとして博覧会を利用するのでは、と疑念を持たれ、反対運動も起こりました。 さて、そんなころの夕食の場 ── ちょうど、テレビでこの問題を取り上げていました。 当時

ラグビーのカナタ

ラグビーの魅力について、高校時代のクラスチームでのめり込んだ話を書きました。 もう1件、書きたいこと、特に、まっちゃんの「少年マガジン原作大賞」応募作品ストーリーと関係している話題があるのですが、こちらは自分以外の人が関わっているため、匿名アカウントの方に書くことにします。 私には2歳上の姉がいますが、彼女が大学で入部したのがラグビー部でした。 その大学を訪れた時に練習風景を遠目に見たことがありますが、男子部員がグラウンドをランニングしている最後尾を、姉が走っていました。

名付けの本質は「当人にどう話すか」(エッセイ)

下記の記事で、名付けのリスクについて書きました。 特に、その時点で評判のいい人に因んだ名を付けると、その後、世評が変わった場合に、当人が迷惑することがあります。 《名前》というのは、良くも悪くも付けられた人の《アイデンティティー》なのです。 この記事には書きませんでしたが、名付けの本質は、 《どんな名前を付けるか》 よりむしろ、 《当人に由来・理由を尋ねられた時に、どう答えるか》 だと思っています。 若い頃に会社の先輩と吞んでいて、話題が「名付け」になった時、彼が、 「オ

「カラオケで絶叫しないで!」《All My Loving》

現役時代には宴会の流れでカラオケに行くことがしばしばありました。 私よりも年長の大学教授で、プロ並みにコブシをきかせる演歌の達人がおり、かといって、若手社員が披露する昨今の複雑な転調ソングなどはとてもついていけず、やはり、昔よく歌った数曲を、短いローテーションで繰り返し歌うことになります。 家族とカラオケに行くこともたまにありましたが、 「いつもの《絶叫型》は頼むからやめてよね!」 とあらかじめ「強い警告」を受けます。 娘たちからは、 「ええっ、ジャイアンと行くの? ……