#トイレ
【10秒で読める小説】懐かしい味
僕は日本で人気カレー店を営む、インド人だ。
「ここのカレーは本場の味なのに、なぜか懐かしいんだよな」
客はみな、不思議そうに言う。
「アリガトウ、ゴユックリ」
と笑顔で言い、僕は厨房に戻った。
日本人である僕の妻が、仕込み用の鍋をかき混ぜながら呟く。
「肉じゃがをリメイクしたカレーが、こんなに流行るとはね」
【10秒で読める小説】迫り来る奴
ドアには鍵がかかっていた。
私は激しく叩いた。
「早く開けて!奴がもうそこまで来てる」
「悪いが開けることはできない」
中からは無慈悲な声。
「そんな!私を見捨てるのか」
「こちらにも事情があるんでね」
ジーザス!私は右手で頭を抱えて、左手で尻を押さえた。
奴はもう、肛門に迫っていた。