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移住し宿を開業した話。後戻りのできるリスクコントロールとは。

いつかは田舎に住んで民宿でも経営しながらゆっくりと暮らす。

もしかしたら多くの人が一度は考えたり、話を聞いたりした事があると思います。

今回はそんな移住やお店の開業などについて、実際にやった私が経験、実践した中から、リスクをどの程度とるべきか?についての記事です。

また、宿経営や移住についての更に生々しい話しを聞きたい方はコメントやDMなどで教えて頂けると嬉しいです。基本NGは無いので忌憚なきご質問お願い申し上げます。

それでは、今回は将来、移住して宿泊業の開業、または自分のお店なんかをやってみたい方は参考にして貰えたら嬉しいです。

移住と開業のダブルリスク

"移住して宿を開業する"。そだけ聞くと簡単な話しに聞こえますが、これには人生を狂わせるとんでもないリスクが多分に孕んでいます。

"移住"と"開業"は何故かセットで考えることも間々ありますが、それぞれに違ったリスクがあります。

つまり、これらを同時に行うのは、種類の違う問題から発生するリスクに対応しなければならいということ。単純にタスクが2倍です。
さらに、厄介な事があります。それは、この移住と開業は種類の違うリスクですが、問題が起きたときに互いに悪い結果に影響するということです。
 ようは、どちらかが失敗すると同時に移住も開業もダメになる可能性が高いという事です。

リスクの範囲を考えてプランを設計してみる。

さて、それではどのようにリスクをコントロールしなが、移住と開業を進めていくべきなのか?

もちろん、宿を開業するのであれば、開業先の観光地としてのポテンシャルと自分達の稼ぎたい目標を最初に決める必要があります。

例えば、観光地として一等地であれば、それなりの集客も見込めますので、宿の規模は大きくても収益は確保できそうです。
一方でそこまでポテンシャルの無い観光地であれば宿の規模を大きくしても空室が増え結果赤字となります。

おそらく、この記事を読んでくれている方は、大規模な宿をというより、個人経営のペンションや民宿を考えていると思います。今回はそんな方向けでもあります。

まず、移住と開業のリスクをコントロールするには、可能ならば移住してから開業、がベストかと思います。
 移住してから"こんのはずじゃなかった"とかご近所問題などなど、これらは少なからず発生するので、やはり住んでみないとわかりません。良くある一例はその土地のシーズンオフや魅力の無い季節を経験しておらず、思いのほかイメージと違ったという例です。移住先には悪い季節に行く事を強くおすすめします。

 一方で、移住してから開業準備をしても良い物件に巡りあうまでに時間がかかり過ぎたり…そんな事もあるかと思います。

移住&開業。私の事例。

さて、ここからは私の事例です。
私の場合は移住先に自宅兼お店になる物件を購入しました。そして、その移り住んで一年後に宿を開業しました。
 宿に関しては、いくつかのプランを考えていたのですが、最終的に宿泊施設と自宅が併設されている建物になりました。

もともと和食屋さんだった物件をフルリフォームして、宿と自宅にしました。
 宿は一年かけて、宿の庭やウッドデッキなどをDIYしました。
 宿の規模は全部で四室、リビングや庭で遊べるように共有部分を広く設定してます。貸し切りでの使用がメインなので、数家族で使用してもらってます。このような形にしたのは、いろいろと理由があるので、その辺の話はまた別の機会に。いずれにしても、小さめ宿にしました。

私は後戻りの出来るリスクをとった


さて、私の事例は前述の通りです。今回はリスクをどう軽減するかという観点から移住&開業を見てるのでその辺について。

実は私の事例ではまだお伝えしていない、とても重要なポイントがあります。
それは、移住&開業で失敗しても後戻りできてリスクを最小限にするものでもあります。

はい。ひっぱり過ぎなのでズバリ言うと…笑

私は移住した時も、開業した時も、どの時点でも会社員として働いていました。

また勤務先は全国転勤ありの製薬会社でした。
つまり、移住で失敗しても会社を辞めない限りはいつか、引っ越しの時が来る状態でした。
これは私の移住を決意した時に"東京と同じ給与で田舎に住む"を考えた結果からなので、ある意味たまたまでした。とはいえ後戻りのできる状態にはありました。

では、開業についてはどうでしょう?
これは完全に後戻りは難しいですが、リスクを減らした方法は宿と自宅を併設にした事です。
 少なくとも宿を閉鎖しても自宅としては機能するので、最悪の状態≒空き物件の所有は回避できると考え自宅兼施設にしました。
 結果はメリットが沢山ありました。まず、管理がとても簡単なので、会社員をしながらでも出来ます。また、様々な費用に関しても、自宅のランニングコストが按分されるのでこれもメリットです。
 そして。何よりも将来、この場所で老後を迎えるとすると、仕事を徐々に撤退できることがら最大のメリットだと思っています。つまり、自分たちのライフスタイルに合わせて働き方をコントロールできます。
 
 老後の様々なリスクを自分でコントロール出来る。これも小さな規模のお店のメリットかもしれません。


小さなお店のデメリット


最後に小さな規模の開業に関して、デメリットについて。

私の事例では、当初から大きな利益は追求せずにあくまでも自分たちのコントロール可能なリスクで開業しました。
リスクリダクションは十分達成してと思っています。しかしその一方でデメリットも生じています。

それは、想定できる売上の上限が低い、と言う事。

私の事例では宿の利益だけでも家族で暮らすには何とか問題ないくらいは確保出来ますが、それ一本だと少し寂しい感じです。
元々、想定していたので問題はないのですが、開業後に当初の予測よりもお客様が来てくれる、という事に気づきました。

もう少し規模を持って事業をしても良かったのではと考えました。

また、お店の開業後の増築や拡大はコストがとても高いので、割りの良い設備投資になりずらいです。

もし、皆様がお店を開業する時には、リサーチにつぐリサーチを繰り返し、最適な規模感を見つける事がとても大切だと思います。何故ならその設定だけは後戻り出来ないからです。

私の経験では最適な規模感を考えてみる事がとても大切だとまなびました。

今回はここまで、
もし、より具体的に私の宿を見たい、来たいという方がいればDMにてご連絡下さい。
怪しくなりそうなので一応言い訳をすると、現在の肩書きはプロフィールの通りです。また、私の場合は名前を検索すると個人情報がダダ漏れなのです。ノートでは自分の仕事や生活について、より生々しく書きたいと思ってます。ですので、このプラットフォーム上では敢えて少し情報を切り離しています。

それではまた次回。


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