見出し画像

子どもにさせてしまった怪我

 私は、今でこそ上司に認められ管理職として仕事をしていますが、それはもう毎日起こられることが多い保育士でした。

過去の失敗をもとに、今日は失敗から学ぶマインドと周りの対応について考えていきたいと思います。

失敗談

 プールを終えた3歳児。順番にシャワーを浴びた後着替えスペースまで誘導させていたのですが、園児が足を滑らせ、ちょっとした段差に後頭部を打撲しました。

足元がぬれていたため滑ってしまい、頭部を裂傷。幸い傷は浅かったのですが、通院を必要とする怪我であり、急いで主任のもとに抱っこをし連れていき状況を報告。その日、保護者への対応は主任とリーダーが行い、保護者の方にも納得をしていただけました。

 翌日、遅番だったため勤務時間通りに出勤すると、主任にこういう時は早く来るものなの。と怒られる。いわれたことに対して理解ができなかったわけではない。しかし、当時はいろいろと悶々と悩んだことでした。

失敗に対する今思うこと

 まず、自分のミスは3点

1.環境設定が適切でなく、補助も適切ではなかったため怪我へとつながった。

2.頭部をぶつけた児童を抱っこ急いだ状態で異動したこと

3.翌日の保護者対応に対して自分から何かしらのアクションを起こさなかったこと

これに対して、自分以外の状況は正直覚えていません。

言われた言葉としてしまった罪悪感は鮮明に覚えています。

なので、もしかすると同僚を含む周りももフォローをしてくれたかもしれません。

だけど、苦い思い出だけが残っています。

そして、このことを一緒に上司が振り返ってくれた記憶があまりありません。入職したとの頃だったので記憶もあいまいなのでしょう。

その時にかけてほしかった上司の言葉

 翌日、遅く出勤したことに対して怒らないでほしかった。ここにつきます。きっとこの1点がもやもやしているのでしょう。

もちろん自分のミスを自分で考え、自分でできることをするべきということでしょう。

しかし、それならば上司として早く来るべきと教えてほしかった。

きっと、そういう部分も含めて試されていたのでしょう。

その時の職場にはそういう雰囲気があったようにも感じますので。

ただし、その試し行動はきっとどちらにせよいい方向には働かなかったでしょう。

仮に自分が早く来たとしても理由をつけて怒られていたようにも感じます。

早く来たのだから掃除くらいきちんとしろとか。

たぶん、言ってほしかったのは、次から何を気を付けるかということを一緒に考えるという時間なのでしょう。

まとめ

 上司から欲しかった言葉は、今なら自分は職員に言えます。

なぜならあの時の上司のポジションにいるのは自分だから。

子どもに怪我をさせてしまったとき、一番悲しいのは子どもです。

直接痛い思いをしているのですから。

だけど、その原因となってしまった保育士もきっと同じくらい悲しいと思っています。

少なくとも自分はすごくショックを受けていました。

そしてそれが当時は悪循環になっていました。

怪我に対する指導や、ショックを受けたという経験は今となってはよい経験だっかもしれません。

だけど、子どもに対しても保護者に対しても次に怪我へとつなげないための行動と対策を明確にすることが一番大切だなと今ではと思います。

そして、その対策の中には気落ちした職員に対するケアも含め次につなげない職員全体の意識を変える必要があると思います。

自分の行動の意図を伝え、子どもが同じような怪我を負わないために経験を生かすという目的からずれないよう職員を見守っていきたいと思います。

蛇足

先日、職員の目の前で起きた怪我を止められなかった職員がショックを受けており、話をした時に上の経験を思い出しました。

きっと現場で過ごす以上怪我の現場に遭遇することは多々あると思いますが、自分の失敗を生かしせめて大きな怪我につながらないように引き続き見守っていきたいと思いました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?