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より良いホームページを作るための考え方と準備物

こんにちは。Webディレクターの前田です。
「ホームページの新規制作やリニューアルを依頼したい」と思った時に、何を準備すればよいか気になった経験はありませんか?

また、これから制作を検討している方の中には
「そもそも依頼する側が何か準備する必要があるの?」と考える方もいるかと思います。

まったく準備がない状態でのご相談も可能ではありますが、あらかじめ備えておくことで、クオリティの高いホームページの作成や、スケジュールの短縮・費用の圧縮といった様々なメリットに繋げることができます。

そこで今回は、ホームページ制作を依頼するにあたって必要となる6つの準備物と、より良いホームページを作るための考え方について解説したいと思います。


依頼する前に知っておきたい2つの考え方

①依頼すればあとは全てお任せ、ではない。

冒頭で「準備がない状態でのご相談は可能」とお伝えしていましたが、依頼をしたからと言って、ただ完成を待てば良いという話ではありません。
まずは「お客様側でも準備したり・内容を考えたりする必要がでてくる場面がある」ということを覚えておいてもらえたら、と思います。

実際、全てを丸投げされても制作自体は可能ですが、「思ってたのと違う…」となってしまわないように、お客様とWeb制作会社の二人三脚でしっかりと進めていきたいですね。

…とは言え、中には「どうしても自分達で準備したり、内容を考えるのが難しい…」という場合もあるかと思います。
プラスジャムではそういった場合も、お客様のご要望にあわせて準備のサポートや代行を承っていますのでご安心ください。

②作って終わり、ではない。

次にお伝えしたいのは、「その後の運用のこともあらかじめ想定しておく必要がある」ということです。
ホームページは一度作って終わりではなく、むしろ完成してからがスタートラインといっても過言ではありません。

ホームページ以外の媒体との連携や集客への活用、長期的なSEO対策なども視野に入れて、どのようにホームページを活かしていくか?を考えると良いでしょう。
私たちプラスジャムでは、ホームページ制作後の運用やマーケティングについてもサポートしています。

より良いホームページを作るために考えたいこと

準備物をご紹介する前に「より良いホームページを作るために必要な要素」を4つご紹介したいと思います。

①ホームページの目的

まず最初に確認しておきたいのが「ホームページを作る目的」です。
時折、「ホームページを作ること・リニューアルすること」が目的になってしまっているケースがあるのですが、そんな時はぜひ一度考えてみてください。
その根底には「何かを達成したい」「何かを改善したい」といったホームページで目指すべきゴールがあるはずです。

<ホームページ制作の目的の例>
・時代にあわせてスマホ表示でも見やすくしたい
・企業のブランド方針の見直しに伴ってデザインを変更したい
・事業の認知拡大や集客に繋げたい
・新商品・新サービスを宣伝したい
・金融機関や補助金関係で信用を示したい
・ユーザーにとって使いやすいホームページに改善したい
・問い合わせの多い情報を掲載して、対応にかかる人的コストを抑えたい
など

②ターゲット

次に考えたいのが「ターゲット」になります。
「多くの人に見てもらえるホームページにしたい!」と欲張ってしまうかもしれませんが、その中でも特にどんな人たちに見てもらうと「ホームページの目的達成」に繋がるのかを考えてみましょう。

ターゲットの属性として、考慮する項目の一例をご紹介します。
・年齢/性別
・地域
・BtoBユーザー(ビジネスユーザー)かBtoCユーザー(一般消費者)か
・業界/業種や役職/ポジション

可能であればこの時に「このターゲットはどのような悩みを抱えているか?」まで考えていると、訴求の強いホームページを作る要素にもつながってきますよ。

③コンセプト

「目的」「ターゲット」を含む内容にはなりますが、ホームページの「コンセプト」も非常に重要です。
コンセプトを定めることは、ホームページの方向性を定めることと同義であり、これによって「目的」に向かって適切に運用を進めることができるようになるのです。

コンセプトの設計は「5W1H」で考えると非常に分かりやすく組み立てることが可能で、簡単に補足すると以下のように考えられます。

What(何を)=ホームページの「目的」は?
Who(誰が)=ホームページの「ターゲット」は誰?
Why(なぜ)=ターゲットは「なぜそのホームページに訪れる」のか?
When(いつ)=ターゲットはいつ利用するのか?抱える課題の状況は深刻か?
Where(どこで)=どんな経路でホームページに訪れるか?
How(どうやって)=Webで?Webとオフラインの連動?
         (※Whereともリンクして考える。)

ひとつの例として、「日報管理ツールを宣伝するためのサービスサイト」を制作すると仮定します。
根底にある目的は「サービスの普及・成約」ですが、ホームページで実現可能な目標として「サービスの問い合わせ・資料請求の獲得」で設定します。

What:サービスの問い合わせ・資料請求の獲得
Who:経営者や管理職、または人事業務の改善を命じられている担当者
Why:社内の日報管理に関してデジタル化を目指したい。
   日々の社員の動きをオープンにしたい。
When:類似サービスの中でも特に目星はつけておらず、情報収集がメインの段階。
Where:日報管理ツールを導入したいと思っている時にWeb広告を見て
/「日報ツール デジタル化」などの関連するキーワードでWeb検索をして
How:業務中に調べることを想定して、PCを中心としたWeb上で

どうでしょうか?
このように整理するだけでも
「日報のデジタル化や見える化を目指して情報収集している企業の経営者や人事担当者をターゲットに(Web広告・Web検索を起点に展開して)問い合わせや資料請求を獲得できるサービスサイトを制作したい。」
と、制作会社にそのまま伝えられそうな要望がまとまりましたね!

さらには社内でふんわりとしていたターゲット像が明確になったり、
「どんな悩みを抱えていそうか?どんなポイントでアプローチしたら興味を持ってもらえそうか?」などに気づくきっかけにもなりますね。

④独自の強みや特長

次に考えたいのは「独自の強みや特長」です。
これがないといわゆる「よくある○○のホームページ」になってしまいがちで、競合とも差別化がしづらくなり、なかなか目的達成に結びつくことができません。

前述のコンセプトの内容で、ターゲットの抱える悩みやアピールポイントの話が出ましたが、強みや特長をより訴求することで「ターゲットに刺さるホームページ」になるわけです。

また、業界に身を置いている当事者だからこそ気づけない強みもあったりするので、マーケティングの視点も備えている制作会社に相談してみるのも新しい発見に繋がるのでオススメです。

準備しておく6つの項目

いよいよ本題の準備物についての解説です。

①写真・動画素材
②テキスト・原稿
③ロゴ
④会社概要が分かる資料
⑤デザインイメージの参考となるサイト
⑥サーバー・ドメインなどの接続情報

①イラスト・写真・動画素材

ホームページ上に掲載したいイラスト・写真・動画などの素材を持っている場合は早い段階でまとめて提出しましょう。
また、そういった素材をもっていない場合や「こんな素材を入れたい」という希望がある場合は事前に相談することで、制作会社側での撮影やイラスト制作・素材の購入などで対応することが可能です。

②テキスト・原稿

ホームページ上に掲載する文章も用意しましょう。ただ、これに関してはホームページの制作開始後に制作会社から依頼がくる場合や、サービスによっては原稿のライティングまで対応する場合など様々ですので、はじめに相談する際に確認しておくのも良いでしょう。

③ロゴ

ロゴは事業のブランディングや認知拡大で重要な要素でもあります。ホームページのデザインやカラーとも大きく関わるものでもあるため、すでにロゴの素材を持っている場合は事前に提出すると良いでしょう。
ロゴ制作を請け負っている制作会社も多いため、「ロゴがない」「ホームページ制作に合わせてロゴも一新したい」という場合はまず相談してみるのがベストです。

④会社概要やサービスが分かる資料

例えば、コーポレートサイトやサービスサイトなどを制作する場合は、会社情報がまとまった資料やパンフレット、商品・サービスに関する営業資料など、掲載する内容に関連した資料があると制作もよりスムーズになります。

⑤デザインイメージの参考となるサイト

いざ「どんなデザインにしたいですか?」と聞かれても困りますよね。
デザインやカラーのイメージを沸かせるために、同業界だけでなく、他業界・他業種なども広くホームページを見ることで、
「このホームページは良い印象だな、こんな風にしたい」「この機能はうちにも取り入れたいな」等のように目星をつけておくと良いですよ。

どのように調べたらよいか分からない場合、「ホームページデザインの参考サイト」で調べてみるのも一つの手です。

⑥サーバー・ドメインなどの接続情報

ホームページリニューアルの場合や、相談前にサーバーやドメインを契約している場合などは、それらの接続情報のご提出が必要になります。
これは出来上がったホームページのデータを、ご契約のサーバー上にアップロードして、ユーザーがWeb上で見られるようにするためです。

また、リニューアルの場合でGoogle Analyticsなどの計測ツールを既に導入済みであれば、これらに関するアクセス情報を事前に共有いただくと「現状分析」がしっかりと行えて、より良いリニューアルに活かすことが可能です。

[番外編]その他に必要な3つの準備物

①費用

当然ながらホームページの制作にはまとまった「費用」が必要になります。
その金額面からも「なぜこんなにかかるのか?」と思ってしまいがちですが、ここで思い出してほしいのが「ホームページは作って終わりではなく、そこから運用していくもの」だということ。
車や家のように「長く・大事に付き合っていくもの」だと考えると、ホームページ制作にかかる費用の見方も印象が変わってきますね。

また、「自社として予算をいくら用意できる」とあらかじめ決めておくことも効果的です。
これによって「予算内で実現できるようにページ数を抑える工夫しよう」「この機能は外せないから予算の拡大を検討しよう」など、お互いに無理や無駄のない最適なホームページ設計を行えるようになります。

②時間(納期)

一朝一夕には完成せず、ある程度のまとまった「時間」も確保しておきたいところです。中には完全テンプレートを用意してスピード納品を売りにしたケースもありますが、そこは目的やホームページに求める要素と照らし合わせるとよいでしょう。

また、社内の指示で納期を急がないといけない!という場合もあるかと思います。そんな時は制作会社へ納期と都合を伝えたうえで、準備物を早めに提出しておく・制作会社とのやり取りを迅速に対応する、等でスムーズな進行を心がけることをオススメします。

③熱意

最後に少し変わりダネではありますが「熱意」も必要だと考えています。
やはり何らかの目的をもって、費用と時間をかけてホームページの制作を依頼するのですから、良いホームページに仕上げて結果を出したいと思うのが人の常です。

そんな中で制作への熱量が冷めてしまうと、準備物の提供が遅れたり、確認の対応が疎かになってしまったりと、ホームページの仕上がりに悪影響を及ぼす可能性も考えられます。


まとめ

いかがでしたか?
より良いホームページの制作は、決して制作会社だけの力では成し得ません。お客様としっかりと向き合い、二人三脚で作り上げる先に実現できるものだと思っています。

丸投げで依頼するだけでもホームページを作ることはできますが、それは「当たり障りのない、誰にも響かないホームページ」になってしまうため、この記事が、これからホームページの制作やリニューアルを相談しようと考えている方の助けになれば幸いです!

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[今回の記事担当]ディレクター 前田
2024年入社のWebディレクター。睡眠と散歩が好き。
Webマーケティングの発信を増やしていきます。