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『そっと姿を消していく』

羽毛のようなもの

動物の毛のような

鳥の羽なのかな

宙に舞っている


風に乗って

気持ち良さげに

不規則に揺れて

落ちることなく


階上から眺めた

羽のようなもの

雲の白さに隠れて

紛れて飛んでいった



そっとその場を離れたくなる時、誰にでもそんな瞬間が訪れる。

白い雲を隠れ蓑のようにして、緩やかな風に乗って去っていく。

何が起きたのだろう、わからないが誰にも気付かれずにそっと。

理由はわからない、ただ言えることは、外の世界に出たかった。

逃げる逃げたい、単純なことではなく、離れたかったのだろう。


風に乗って飛んでいく羽のように、いつの間にか見えなくなってしまった。




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